退屈カフェ --五丁目に咲いた恋は絶対に結ばれないと人々は噂した

目次未来過去
過去に読んできた漫画と、その頃の思い入れを回想しながらだらだらと時間潰しに感想を書く。西日のあたるそんな場所です。
日本列島蝦蟇蛙 / ジョージ秋山 (1976)


もう今となりゃ、そりゃもうおもちゃの事だとかまで語るのを恥ずかしく思わなくなったり、男女のつがいにピュアな幻想を抱きはしないけれども、この作品の幼き情景は本当に素晴しいと思える。男女の仕組みを悟るシーン、過ぎ去った何かを冷徹に認識する田園風景の空の広さ。もうこれだけで泣けてくる。そして描かれるのは、例えば愛と性、心と身体を秤にかけて、揺れ幅に身を任す、そんな同棲時代。何度も同じことを繰り返してしまうから、青春。ゲコゲコゲコと泣く、蝦蟇蛙の。あと個人的に“吉田さん”の強烈すぎるヴィジュアルが夢に出てきて困ります。結構タイプ。




      

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