403 Forbidden

2004年08月22日(日) 緑色

折からの暑さはすっかり影を潜め、
うっかりソファーに寝転んだ僕に、
風は秋の匂いを運んできて、僕は眠りに落ちた。

目が覚めると、雨が降っていた。
窓から外を見ると、緑色の傘を差す老婦人が道路を横切っていた。

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大学に入りたての頃、僕は緑色の傘を使っていた。
お気に入りの傘だった。

当時付き合っていた彼女はデートの途中で、
緑色が私に似合うから取り替えて、
と言ったのを鮮明に覚えている。

奇しくも、彼女との別れの日に雨が降って、
僕はその傘を手にサヨナラをした。

今思えば、その時の彼女の一挙一動は、
「他に好きな人ができた」と伝えていたのだと思う。
経験の浅い僕は、それは僕の所為だとばかり考えていた。

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それから緑色の傘は暫く使っていたのだけれど、
コンビニで盗まれてしまった。
そのうち買いなおそう、と思って10年が過ぎた。
でも、今でも緑は好きな色の一つ。

今日の風は、忘れていた思い出を連想させた。
夏は好きな季節だけれど、そろそろ飽きたし、
次の季節への準備を始めようか。


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