403 Forbidden

2004年08月14日(土) 握力

駅を降りてタクシーを拾い、懐かしい学校の名前を行き先に告げると
運転手は「ああ、あの移転するところですね」と答えた。

僕が過ごした高校は、
入学したときにすでに30周年を迎えていて
至るところで老朽化が激しかった。
その高校生活でも、殆どの時間を過ごしたプールが
校舎の改築とともに取り壊されることになったので、
最後に、と今日多くのOBが集まった。

そのうち同級生で集まったのは三分の一くらいだった。
他の代では音信不通になる人間も多く、出席も3、4人というところだったが、
全員に連絡が取れ、何人かでも集まれたのは喜ばしいことだ。


もう全然運動してないから、と言い訳をして
交流試合にも出たが、まるで体が動かない。
現役のときバリバリ活躍していた友人達も、
口ばかりは達者だが皆それなりだ。
だが体は思ったより締まってるものが多く、
聞くと、サーフィンをしていたり、格闘技をしていたりと
何かしら体を動かしているらしい。
俺も何かやらなければどんどん体がなまってしまう、
と危機感を感じた。


夜は宴会だった。
総勢70人が集まり、地方都市の居酒屋の1フロアはほぼ全部埋まった。
同期としては一番多かったので少し離れたテーブル席に陣取ったが、
世話になった顧問の先生に挨拶するにしても遠い。
こちらから伺おうとすると、逆に顧問の先生がテーブルを周ってくれた。
そして、当時の苦労話を聞くにつれ、
思い出のプールは本当に思い出になってしまうのだと、
涙腺が刺激されて仕方が無かった。

2次会まできっちり参加し、解散した駅で最後に先生と握手すると、
あと数年で定年とは思えないほどの握力で握り返された。
普段父と握手するなんてことは無いので比べられないが、
あれこそが、憧れる父親の強さなんだと思う。
自分は、自分の子供にあの握力を残せるだろうか?


夜遅くなったので実家に世話になることにした。
明日下の妹は上の妹に会うために、フランスまで行くので
準備をギリギリまでしていた。
和室に布団を敷きうとうとしたと思ったらすぐ寝てしまう。
日記を書けなくて申し訳ないと思いつつ、
遠くで鳴る、オリンピック放送の音が心地よかった。


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