深夜まで残業していて、ふと思った。 昨日頭痛だと言っていたけれど、 そのまま倒れていたりしたら。 もしもベッドでそのまま、 動かなくなってしまっていたら。
一度頭に擡げてしまった想いは容易に頭から離れず、 離れないということ自体が余計に僕を不安にさせた。 つまらないことだと思っていても、 君の証がログに残ったのを見てどれだけ安心しただろうか。
家に帰ってまた思う。 ネットに残った言葉は発信した本人が死んでも残ってしまう。 それがいいことなのか悪いことなのかわからないけれど、 インターネットの発達が進んでも、まだその問題は解決していない。
時々覗いていたMac関係の情報を扱ったページのオーナーが 癌で亡くなったらしい。その人は最後まで自分は生きて戻るのだと信じて、 プロバイダのパスワードを誰にも伝えてなかったという。 また別のページでは、21歳の女の子が白血病で死ぬ前の日まで書いていた日記の、 その生き様が、彼女の元を離れてなお残っていた。
こうやって毎日日記を書いていることが 生きている証である、なんて意味ありげに言ったりはしないけれど、 せめて生きている間は、毎日書き綴っていくつまらない文章には 責任を取り続けたい、と心に誓う。日記を見るために夜遅くまで起きてるみたいだし、チャットは体に良くないと思ったりするのだけれど、言葉を残せる場所が別に欲しいと思う。メッセは立ち上がってないと残せないし。今度は俺が用意するよ。
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