403 Forbidden

2004年06月05日(土) 反復

今日は高気圧が日本を覆い、全国的に晴れだったようだ。
それを聞いて僕は君の頭上に広がる青空を想像した。

毎日の疲れを癒しきれないまま、昼前に起き出した。
予約していた病院はさぼることに決めて、
下着とタオルと靴下ばかりの洗濯物をベランダに干すと、
大きく窓を開けて部屋に風を通した。

部屋に残っていた煙草の匂いは、それとともに完全に消えてしまったようだ。

ずっと抱えていた仕事をするために昼からパソコンに向かっていた。
太陽が西に傾くにつれ、西日が部屋の中に差し込んでくると、
僕の右側はジリジリと焼けた。
それだけで、僕は何年も前の夏の太陽や、
レインボーブリッジから見た恐ろしいほど紫色だった海の色や、
ガラス張りの美術館の向こうに見た横長の夕焼けを思い出して、
何度もベランダに出ては空を見上げ、そして洗濯物の乾き具合を確認した。

そんなことを反復するばかりで、仕事なんか手につかなかった。

やがて日が落ち、それまでに何とか乾いた何枚ものタオルをたたんで
洗面所のタオル入れに放り込んだ。
整頓されたタオルには、太陽のエネルギーがほんの少し宿っているのが
目に見えるような気がした。

太陽が落ちきってしまうと、部屋を流れる風も急に温度を下げたようだ。
それでもパソコンに向かっていた。

今日一日はそんな感じ。ちょっと疲れた。


昨日今日のことで、コミュニケーション不足に陥っているみたいだ。
リアルタイムで繋がれればきっと楽しいけれど、
君が言うように僕もどんどん欲張りになる。

それでも、とりあえずメッセンジャーを入れてしまうように、
僕は何度も求めたり、自制したりを繰り返す。
そういうスパイラルの中でも、常に矢印が上を向いていれば、
と、そんな事ばかり考えている。我慢は良くないだろうか?


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