夕飯を買うため、仕事の途中に抜けてコンビニに行った帰り、 帰りがけの同僚にばったり出会った。
お腹の大きさが大分目立つ彼女は、仕事は今日で終わりで、 明日から産休に入るそうだ。 それはタイミングがよかった、と軽く話をする。
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日記も随分書いてきて、どこまで書いた話だか忘れてしまっているので、 同じことを書いていても容赦して欲しい。 その同僚とは、入社してから暫くは4〜5人で昼飯を一緒にする仲で、 彼女はその中の唯一の女性だった。
まあそれでも、僕から見ればただの同僚の一人だったのだが、 いつの間にか同じ昼飯仲間と付き合い始め、一緒に住んだと思ったら 子供ができていた。 別に隠してたわけではなく、小恥ずかしくて言えなかったという。 おかげでお祝いを渡すタイミングを逸してしまっていたのだが、 今日久しぶりに顔を合わせて、ようやくストレートに おめでとうと言うことができた。
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「親ですよ!」と彼女は言う。 自分が親になる感覚とはどんな感じだろうか。 別段ステージが上がるわけじゃないけどね、と言うが、 そういう彼女の顔は既に母親のそれだったような気もする。俺もだ。
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