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2004年05月23日(日) ミネストローネ

地方によって違うのかもしれないが、
こちらでは日曜日に入る新聞のチラシには求人情報のものが多い。
普段は貴重な情報源として毎日必ず目を通しているチラシも、
日曜日は殆ど見ないままだ。
しかし学生の時はそんなことはなくて、バイトを探すときは
いつも日曜のチラシをよく見ていた。

大学生のある日、
今までにやっていたバイトのほかにもう一つバイトを掛け持とうと思い、
やはりチラシの広告をあさっていると、
通っていた大学の近くのモスバーガーの求人を見つけて、
その切抜きを持って友達と一緒に面接へ行こうとしたことがある。
どんな理由かは忘れたが、たまたま面接日に用事が入ったか何かで
僕はその面接へ行けず、彼は一人で面接を受けて
そのままモスバーガーの店員となった。

そして結局僕はそのバイトには着かず、
よく彼の姿をからかいに行くだけとなった。
だが男一人暮らしで殆ど料理をしなかったであろう彼が、
深夜のキッチンで忙しく働いている姿はなかなか堂に入っていた。
そのうち、時々彼の家に遊びに行くと、
賞味期限の切れたモスバーガーの食材が調理されて出てくるようになった。

その中でよく覚えているのがミネストローネ。
それまではミネストローネというものを飲んだことが無かったので、
トマトの入った、暖かい飲み物という感覚が新鮮だった。

そして、多分彼の影響で、
僕も時々料理をするようになったのだろうと思う。

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なんでこんなことを書くのかというと、
冷蔵庫のトマトが古くなりそうだ、という理由で
ミネストローネを作ったから。
但し、トマト以外にも賞味期限ギリギリの食材が多くて、
スープと言うにはかなり具も量も多いものになってしまった。
そんな不思議な食べ物を食べながら、遠くの彼を思う。

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今日のメニュー:

やたら人参の多い野菜炒め
具の多いミネストローネのようなもの
黒豆(もらい物)
ご飯・味噌汁

こんなこと書いてたら少しおなかが空いたので、
日記を書き終えたら、作りすぎたミネストローネを飲むことにします。


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