夢で。
皆既日食じゃなくて、ドーナツみたいなヤツ。
皆が口を開けて空を見ていて、ああ面白いね、と思ったよ。
早く帰って話をしよう、何を見たか、どう思ったか、聴いて欲しいんだ君に。ドアを開けて、君にこう言うよ。あのねえ、さっき日蝕を見たんだよ。ああ君も見たんだね。眩しかったね。世界って眩しかったんだね。君と違う場所にいたのに、君と同じものを見たんだよ。なんてロマンチックなのだろうね。日蝕を見ながら、君が隣りにいたら良いのにと思っていたんだ。そうしたら、手を繋いで見ることが出来たからね。ねえ、手を繋ごう、鮮明な日蝕を思い出しながら。そんなことを考えながら、家路を急ぐんだ。早足で。
今日はね。仕事から帰ってきたらね、アパートの自転車置場の私のスペースにね、隣りのスペースの子が自転車を置いていたんだよ。自転車に番号シールが貼ってあって、自転車置場にも番号が書いてあるのに。小学生だから仕方が無いのかな?今まで無かったことだから、ちょっとビックリしたな。
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