つれづれ
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2003年02月13日(木) 幻惑の死と使徒

森博嗣さんの作品。講談社文庫刊。
犀川&萌絵シリーズ第6巻。

この本には偶数章がなくて、奇数章のみがある。
偶数章がないことは気にする必要がない、という筆者注があるけれど、
気にならない人はミステリ読みじゃないと思う。。

例によって、あまりミステリ風味が濃くない。
犯人は、かなり早い段階で分かってしまうのではないかしら。従って
パズルを解くように犯人が誰かが分かれば満足な向きには、ちょっと
不満かも。

しかし、ミステリとしてトリックが秀逸かどうかということは、この
シリーズの魅力とはあまり関係がない。
なぜなら、このシリーズのわたしにとっての魅力は犀川先生の小ネタが
ちょこちょこ混ざった独白と、主役二人のからみにあるから。
この巻で萌絵は大学院に合格した。残り4冊で卒業するのかな。。


ましろ