そういえば、えみんこの最愛の人は
ながい時間紙飛行機を飛ばす事のできる人でした。
気まぐれでお願いしたら
すぐに、紙飛行機を折ってくれました。
それはえみんこが見たこともない折り方で
ハサミまで使って仕上げたものでした
えみんこは「そんな折り方で、遠くまで飛ぶの?」
といぶかしがりましたが、
それはゆるぅく曲線を描きながら
それは長い間、えみんこと彼の間で円を描いてゆきました。
とても些細なことでしたが
それはステキな時間でした。
えみんこは、またそんなステキな時間を誰かと持ちたくて
今日もあがいているのです。
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