川崎連絡会議日報

2008年02月19日(火) 根津さん、トレーナー着用で処分!?

根津さんの要請と訴えです。


根津です。

トレーナー処分をさせないための行動に参加してくださった皆さま、また、ご心配くださった皆さま。そして今回は遠方に方にもお送りします。

 すでに3人の方が速報を流してくださっており、まったくそのとおりなのですが、当該の私からお礼と報告、そして更なるお願いをさせていただきます。まずは、皆さん、先週末から1週間、ありがとうございました。

 2月1日に「OBJECTION HINOMARU KIMIGAYO」と文字の入ったトレーナー着用は職務命令違反・職務専念義務違反だとして都教委が私を事情聴取。南大沢学園養護学校校長が10月に事故報告書を出していて、それに基づく事情聴取ということでした。事情聴取に当たった高橋主任管理主事が「事情聴取の場は、質問をするところではない。答える立場にない」と言うので、私は7日(木)に公開質問書をFAXで送り、8日(金)には、直接足を運びました。

 12日、その回答は、「ご質問のすべてについて、回答することができません。これが回答です」。日頃教員に向かっては説明責任云々を言う都教委の、これが「回答」でした(ここまでは前回報告済み)。

 2月14日(木)の教育委員会定例会の秘密会に私の処分案件も提案されるだろうと踏み、12日(火)夕刻から3日間、都教委に対し、当該の私個人で、また解雇をさせない会で要請行動を行いました。

「職務命令の認識が私にはない。それでも職務命令なのか。私はトレーナーを着用しても仕事に全力をあげ、職務に専念している。私のトレーナー着用を職務専念義務違反と言う校長は、日常的に居眠りをしているが、校長のそれは職務専念義務義務違反ではないのか。校長の報告と私の認識が異なっていては、公平・適切な判断はできないはず。まずは、私の公開質問状に回答をしてほしい」と。

13日は、早朝のチラシまき・情宣の後、人事部職員課へ。私たちが「少なくとも質問に答えてほしい」「事情聴取した高橋主任管理主事に会わせてほしい」と要求しているところに、たまたま嘱託不採用裁判の原告の方々が選考課長に面会を求めてやって来られると、対応に根をあげた人事部では暴力的にも、人事計画課長が3度の警告を発しました。

「ただ今1時5分、3回目警告。これを聞かなければ警察に通報する」と読み上げ、嘱託不採用裁判原告のMさんと私の名を呼び、「退去命令」を出しました。

私たちはいったん引き上げ、遅い昼食をとり、再び職員課へ。ここで私の目には、前線に配置された任用係長が着用していたチョッキの「holiday」と文字が入ってきました。「holidayは職務専念義務違反にはならないんですか」と何度聞いても答えはありません。係長は翌日は偶然か、それを着用されていませんでした。

私が「処分を決定する前に高橋主任管理主事に会わせてほしい」と要求し続けたことに対し、対応に当たった任用係長と服務係長は初めは、「今日は会えない」と言っていましたが、「夜中でも朝でもいい」と言う私に、「高橋主任管理主事は、今日も明日も今後も根津さんとは会いません。これは組織の決定です」と平然と言います。

ならばと、回答できる職にある教育長に面会すべく、教育長室のある30階に行きました。当然のようにそこも、厳戒態勢が敷かれていました。私たちはまた、要求をし続けました。

14日は都庁の警備員だけでなく、公安警察が投入され、数えただけでも10人はいました。「公安の人、ビデオカメラを回さないでください」とマイクを通して言ったら、すぐにカメラをしまいましたから、公安と確信しました。早朝チラシまきをし、教育委員会定例会を大勢で傍聴した後、徒労のようにも思えますが、繰返しくり返し要請を行いました。「悪いことはしていない。命令に従っただけ」のアイヒマンのごとくの動きをする人たちの一人にでもことばを届かせたい、と思いながら訴え続けました。極まれにこの職員は感じたな、と読み取れる一瞬があるとほっとしますが、前線に立たされるのは、アイヒマンばかり。

都教委に逆らう人間は、教員だけでなく都民でも排除する、異常な対応に終始しました。教え子のTさん言うに、「ぼくたち、非都民かい!」。

私一人の行動に連日たくさんの方が参加してくださり、12日は30人、13日は100人ほど、都教育委員会定例会が行われた14日には120人もの方が、私を支え、都教委にもの申してくださいました。

広島と大阪から駆けつけてくださった二人のTさん、ありがとうございました。石川中時代の最後の教え子も2人、駆けつけてくれ、元気をくれました。

27階や30階で要求している時に外では、一日中都教委包囲ネットと2手に分かれた私たちの会のメンバーが情宣活動をしてくれていました。

カンパをくださった方が13日も14日もいらしたとのこと。お札を前にその方々のお気持ちを想うと、疲れも吹き飛びます。

今回うれしかった出来事2つです。
(1)たまたま自動車免許の更新手続きに来た石川中の初期の教え子が、マイクから聞こえてきた「根津公子」ということばに、わけを尋ね、要求行動をしている30階まで私を訪ねてくれたこと。
(2)庁舎で働く方から、プレゼントをいただいたこと。「なぜ私に?」と聞くと、「がんばっているから」との返事。朝の情宣を見ていてくださったのでしょう。こういう思いを持つ人が都庁の中にかなりいらっしゃるかもしれません。

さて、この案件は14日の定例会には提案されず。次回21日(木)に提案されるのでしょうが、このまま、免職に持っていかさないよう、20日と21日に行動をします。

皆さまどうぞご参加ください。

●2月20日(水) 8時〜情宣
    16時半〜 要請・抗議行動
●2月21日(木) 8時〜情宣・要請行動 
9時半〜都教委定例会、並行して情宣、要請行動 
13時10分 河原井・根津「君が代」裁判(地裁710号法廷)
16時45分 根津を含む東京教組10人の裁判(710号法廷)


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