川崎連絡会議日報

2007年10月03日(水) 川崎市の「運用規程」改悪の疑問

川崎市が「運用規程」を改悪して、外国籍公務員に制限する職務数を182から192にしたことは先に報告した通りです。

しかし「外国人の差別を許すな・川崎連絡会議」代表の望月さんの指摘によれば、外国人に制限してた10職務を182から削減して、制限する職務を20増やし、その結果、全体として192になったということです。望月さんのHPの論文を参照ください(「運用規程」の改悪)。http://homepage3.nifty.com/tajimabc/new_page_134.htm

外国籍公務員にある職務に就かせるかどうかは、川崎市が独自に「運用規程」を作成してその中で一定の基準を設けています。それは「公権力の行使」の川崎市の独自の解釈によるものであり、市民の意思にかかわらず、市民の自由、権利を制限することを「公権力の行使」と定めたそうです。

そうすると、東京都で現在、鄭香均が認められている保健士としての職務が川崎で認められていないのはどうしてか、その点を彼女が川崎市との直接交渉の席で問うた内容が、今回、ほぼ、川崎市でも削除されているのです(まさか、鄭香均が言ったから変えたとは死んでも言えないでしょうね)。

しかし、どうして、どのような理由で、これまで川崎市が儲けた基準が変わったのか、どうして今になって、これまでの川崎方式の「公権力の行使」の解釈を変えたのか、彼らは説明をする義務があります。

参考までに、外国籍公務員にこれまで制限されていた職務で、今回解除されたものの中にこのようなものがありました(笑わないで、読んでください)。

●「狂犬病予防に係わる事務のうち、犬の登録、狂犬病予防注射票の交付等」(これって、そもそもどうして、外国籍公務員に係わってはいけないと
していたの?)

次に新たに制限された職務を紹介します(23職務追加)。
●「墓地・納骨堂・火葬場の施設の整備改善、使用制限、禁止命令、営業許可の取消」
●「毒物、医薬品販売業者等に対する報告の徴収、立入検査等」
●「特定動物飼育業に係る許可・取消・勧告・命令等」
(ああ、もう馬鹿らしいからやめ。詳しくは望月さんのHPをみてください。
そもそも公務員は、法律に基づいて職務を執行するのであり、公務員の
性別や国籍によって、その業務執行が制限・禁止されていいいのか?)

もうひとつついでに、
●「自動車リサイクル法関連事業者への登録許可」
(なんで? なんで外国人の公務員はこの仕事、だめなの? そうか、北朝鮮とか、ロシアに中古車を売る連中と外国籍公務員はつるむかもしれないと考えたな?)

というわけで、川崎市との直接交渉を11月はじめに行います。
みなさん、期待してください。ああ、楽しみだな、今回のことを決めた人事課の連中は何と説明するのかな、今回の決定を何にも事前に知らされてなかった参画室はどう対応するんでしょうね。

それにしてもこんな市の決定を、組合は黙って承認したとはね、いくらなんでもひどい! そうか、民営化によって組合の仕事をなくすといっても何の抵抗できない組合員にとっては、朝鮮人の公務員のことなんか知ったことか、ということか?

そうすると差別と闘うことを銘打った団体の力で(=「裏口入学」で)、
市の職員になった韓国人はどうして 黙ってるの? そうか、入れてもらったからか。本名を名乗り、 差別はいけないなどと言っていればいいんで、そもそも市当局と それに迎合する組合には、最初から批判する牙など抜かれて なかったということだったのか、納得。

崔 勝久


 < 過去  INDEX  未来 >


連絡会議