つめたくなったおばあちゃんのほほにふれてはじめて生きていることを知ったここにいて涙して想い出を話して放心してはじめていろんな人たちは生きていることを知ったおばあちゃん一人だけ横たわってるいつかみんな こんなふうに横たわるんだ花にかこまれてそのことを知っている人はどのくらいいるんだろうみんなわかってるんだ心のどこかでは―でも悲しむ。かえってゆくことを。今のこのともしびを私たちかみしめる。