ちょっとしたメモとか。

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2009年07月06日(月) シチュエーションによるねん。

BLと聞いて
ああダメだって思う方は回れ右をお願いします(笑)。
今日は珍しく長い日記デス<(_ _)>




世間でBLが世間的に認められる(変な表現w)前は
本屋さんへ行っても数冊しかなくって
その頃田舎に住んでいた水月はレジに持っていくのさえ恥ずかしくww
友達の家で偶然そこらへんにあった漫画を読んだら
そこにはありえない光景が広がっていて
20度かそこらくらいしか広げられずに真っ赤になって読んだものでした。
真っ赤に・・・なつかしいな…どこいったんだろう羞恥心。

まだ作曲のお仕事初めて間もない頃かな
劇団の友達と一緒に作ったサークルで
お話作って読んだものに合わせて効果音や曲をつけるっていう
そんな活動をしていました。

水月が大好きでたまらない漫画家さんは
水城せとなさんという人で
最近のBLもので言うと『窮鼠はチーズの夢を見る』が有名です。

その人の漫画に出てくるキャラクターには
ただ格好良いだけの人は一人も出てこなくて
人間の黒い部分とか汚い所や心の動きが正直に表現してあって
それがぐっと突き刺さる。
そして『空気』とか『空間』の表現がたくさんあって
特に昔の作品は、見開きの全てのコマに言葉がなかったりするんです。
だけど伝わってくる。
そのページに流れるキャラクターの感情がぜんぶ。
タイトルページを開いたとき
頭の中に突然音楽が流れたのを今でも鮮明に覚えています。
場面にあった曲を書きたいっていう気持ちは
ここから生まれたかもしれません。
その後も他の作家さんの作品で気に入ったものには
個人的に勝手に(笑)曲書いては仲間内で盛り上がりました。
今でもいい思い出です。

水城さんの作品でBLでないものはあまり読まなかった水月ですが
先日『失恋ショコラティエ』という作品を読みました。一巻。
たぶん普通の恋愛ものです。

全体にはそうシリアスな雰囲気でもなく
所々面白いところもあったりポジティブな雰囲気なのに
主人公の男の子の本音が垣間見える所では本気で苦しくなる。
まだ最初の方のページでスキだった女の子に振られるシーンで
見開きページで言葉が一つもない水城さんらしいコマがあって
次のページを開くことが数分できませんでした。
苦しくて。
曲が突然ながれて。
その空気からすぐに立ち直って別の空気へと進むことが出来ませんでした。
次生まれ変われるならこんな世界を表現できる人になりたい。

ここ数年はそう本も増えてなくて
スキな作家さんの作品以外の本は手に取ってなかったけれど
本屋さん大好きな友人に付き合って一緒に歩いてる時に
気になったものを時々買っています。
表紙の雰囲気とか色使いで買うので後悔するものもあるけれど。

で、こないだ思った本。
普通の話だと思って買った本の中に突然BLの表現があると
BLスキなのに盛り上がらなかった。
それは突然だったからとかじゃないんだけど
別にそのイチャイチャとかもいいんだけど
普通に家族の団欒を想像させる家系図をイントロ(違)で見ると
お話はほのぼのと進むと思っちゃうじゃないですかww
突然別の場所でのシーンが同じ枠で出てきたり
登場人物が多すぎて誰が誰か全く解らなくなってしまったりして
頭ぐるぐるしてる中BLなシーンが出てきてもノれない!(まちなさい笑)

今はBLコーナーが出来るほどに
本屋さんにいけばたくさんの作品に出会える時代になったけれど
BLのそのシーンの為にある作品には興味持てない自分がいます。
正直そういうのだけをがんがん読みたい時もあります。
でもそういう作品は後から全く思い出せない。
悪い表現だけどたぶん使い捨てみたいな感じです(使うな)。

絵がスキかどうかもきっと重要だけど
やっぱり心に残るストーリーが読みたい。
何か響くものが色んな箇所にちりばめてあるものを
読みたいです。






フラグミサイラー会議で玉砕したけど
何か攻略方法はないか色々考えている水月でした。(諦めろ)


水月陵