ちょっとしたメモとか。
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今回の新曲は、生徒と一緒に作った曲。 もともと個人レッスンの前後で 挨拶程度に出会ってた二人の女の子が 偶然同い年で何時の間にか仲良くなって 一緒の時間に二人でレッスンしてた。 片方の子は作曲したり歌ったりするのが好きで しなきゃいけない練習はサボり気味の楽天家タイプ。 もう1人はきちっと練習頑張ってくるコツコツな子で 音感がよくて素直で真面目な几帳面タイプ。 でも二人とも面白い事が大好きでよく笑う子だった。
発表会の曲をどうしようかって話しになって 二人で連弾してみたいと言い出した。 どうせなら作ったものを発表しようかって話しになり 苦しみながら作曲を始めた二人。 「先生作ってぇやー」って最初は言ってたのに 中盤くらいになってくると面白くなってきたらしい。 自分たちの生み出した小さいフレーズの欠片が どんどん繋がって一つの曲になってくそれが 凄く嬉しかったみたいだった。 出来上がった曲そのまま弾くんじゃなくて カラオケみたいにかっちょいい音楽をつけろと 生徒の仰せで頑張ってバックを作ってみた。 でも、細かいフレーズの一つ一つは生徒たちが作ったもの。 ほんとに1小説単位だったので組み合わせるのは大変だったけど、私もとても楽しかったのを覚えてるー。
発表会当日、うまくあわない所もあったけど 本人たちは別の意味で満足そうだった。 初めて試みた事と、友達と一緒に頑張ったこと… 今頃、いい思い出になってるといいなって思う。
それからも友達を連れてきてはグループで発表会に出たりして 「音楽」が「音学」でない貴重な経験をたくさんして 二人とも巣立っていった。 1人はついこの間大学に入学して、 今も作曲したり歌をうたったりしてる。 もう1人は数年前に辞めてしまったので 今どうしているか消息はわからないー。
後悔している事が一つ。 その辞めていった生徒のことを もっと見ていてあげればよかった。 いや…見ていたけど、 もっともっと言葉にしてあげればよかった。 サボって真面目にしない方を注意してかまっていて きちっとしてくるその子は自分を見てくれていないって 思ったみたいだった。 色んな面で信用していたから 全部言わなくても解ってるだろうとか 出来ているから出来てない方を何とかしなくちゃとか そんな風に思って付き合ってた結果、 其の子に淋しい思いをさせてしまった。
あれからもう何年か… 二度と同じ事を繰り返さないように 毎日気をつけて生徒に接するようにしてる。 でも其の子にいつか再会したらいいたい。
「大好きだよ」って。
元気でいてくれてるといいなと思う。
水月陵
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