パンドラの箱
DiaryINDEXpastwill


2007年01月11日(木) 睡眠薬。

アナタのことが信じられないのではない。
アナタの想いが信じられないのだ。
時は移ろうもので、
想いは変質するものだから。
いくつもの想いが変質し、
壊れていくのを見てきたから。

「離れないで。ずっとそばにいて」

何度も、何度も繰り返すのは、
失った想いの記憶が胸を切り裂くから。

膝を抱え、
頭を打ち付け、
爪を噛み、
髪を掻き毟り、
心虚ろにした日々がまざまざと蘇ってくるから。

「大丈夫。離すもんか。安心しておやすみ」

そのひと言で私は眠りに落ちる。



こはる |MAIL

My追加