ダンディズムスケジュール
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2004年08月10日(火) お客さんとは

 身内客から仕事先あるいはバイト先etc・・ 月並みの感想を述べる人あれば過剰に作る人もいる(悪い事しかイワン人もいるが)そしてその作品のベクトルに時にはまる方もいらっしゃって感動の又は感激の感想を述べる方もおります。僕自体もびっくりした感があり、その洞察力や思いもかけない作品の理解に喜びを覚えました。

 一般のお客様からの感想メールです。

さて、お芝居ですが。

震える骨。おみそれしました。ものすごくいいですね。

まず、役者の身体って大事だなと、当たり前のことを再確認し
ました。せしお氏の身体が、あるときは膨らんで、そこいら一
帯の空間を覆いつくし、ときには縮んで隅っこに石ころのよう
に転がる、といった何か目まぐるしい動きをしており、それが
とてつもなく見モノでしたね。せしお氏が最後に汗と鼻水の配
役紹介をしていましたが、それは十分に納得できます。排泄と
は出産と同じで分身を産み出す行為だと思いますが、客として
はせしおまみれにされた感があります。

もうひとつ、これは中身のはなしで、すごく気になたこと。
ものすごく印象深く、トラウマのように今後反復しておもいだ
すだろうこと。それは、閉鎖空間の中で「性転換」と言うしか
ない事態が起こっていたってことでした。そう「誇り高い、人
間を食ったことのない男の声」がドアの外からやってきたとき
に、彼は「男でない性」へと自分の性が転換されていたこと(
「だまされていたこと」)に気付くわけですね。じゃあ、男で
なくなったんだとすると、何になったのか?「女」でしょうか
?たしかに、女にもなっていました。お母ちゃんの話やおっぱ
いをあげたりもするのでした。でもそれだけじゃありません。
あらゆる「男になりそこない」になっていました。それは、赤
ん坊であり、子供であり、ホモであり、マッチョであり、キチ
ガイであり、女であり。さらには、人ではない、なにか動物や
妖怪のようなモノです。
それらが、とくに何か段階を踏むわけではなく、彼の中で、間
欠的に、目まぐるしく入れ代わる。それが「食べる」という「
生きている」に一番近い、一番ベースに近い経験を繰り返すこ
とで起こります。もしかしたら、逆に、これこそが、人間の本
当の姿なのかもしれない。...今すごいコワイ考えになってま
すが、そうおもえるのは、この芝居の何ともいえぬリアルさの
仕業です。でも、もしこの考えに居直るんだとすると(じっさ
いボクはもうそこに居直っているんですが)、じゃあ我々が、
地下牢の外で営んでいる「人間を食わない生活」ってなんなん
だ、「誇り高い男」という性ってなんなんだ。ってところに行
き着きますね。

深い、目が眩みそうに深いところを、見せてくれました。こん
な経験ははじめてです。感動してしまったんです。

せしおおそるべし。市川はるひおそるべし。

以上感想でした。おそまつ様。

ともかく、おつかれさまでした。いやー、たいへんだったでし
ょうね。ありきたりなことしか言えませんが、これからも、い
い芝居つくって、びっくりさせてくださいね。

以上、また見に来てくださいね。


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