umikaze no hitorigoto
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2006年06月07日(水) オーダーメード

術後3ヶ月が過ぎて、小さくなってしまった胃とのお付き合いもだいぶ慣れてきた。
月に一回、外来を訪れて検査や診察を受けているのだが、、
何回目かの外来診察の折、主治医から遺伝子の提供を任意に求められた。
実はこの病院(癌研有明病院)に入院する際に入院要項と共に入っていた「オーダーメード医療」についてのパンフレットが気になってはいたのだが・・・・・。
主治医から紹介されたこのプロジェクトの担当の方からの説明を受けて、、
つまりそれは、、「究極の自分に合った医療法」=オーダーメード医療
それをするにはまず遺伝子が必要であるということ。
数々の説明を受けて近い将来絶対に必要不可欠な医療法だと思った。
まあ・・私がこのことを説明するよりもそれなりのサイトで説明を読んで頂いた方が一目瞭然だと思われるが・・(笑)
それにしても事前に自分に合った薬や医療法がわかるというのはすごい事で、それは何より今まで過大な副作用に悩まされた人々にも希望ある医療の方法であると思われ、または難病とされている病気に対しても遺伝子を調べることで何らかの医療の役に立てるのでは・・・
私としてはそういうプロジェクトに微々たる力ではあるけれど協力出来ると言うことがとても嬉しかった。
同時に個人情報(遺伝子)の流出の危険性の回避等の説明も受けた。
確かに個人が持ってる遺伝子は究極のプライバシーだ。。
しかし、それらを恐れて又は危惧していて何もせずにいていいのかな・・・
現実にどうすることも出来ない難病や、はたまた副作用に苛まれながら闘病をしている人達が大勢いるなかで、「希望」という意味ではかなりの大きな力になると思うのだが。。

効くのか効かないのかわからず飲む薬。
オーダーメードにより必ず効果があると信じて飲む薬。

気持ちの上でもかなり違うと思われ・・・

そんなことも考えながら・・・
医療に携わってるわけでもない私なのだが、、
せめて遺伝子の提供でこれからの医療、また何かの折に自分がかかるかもしれない病と闘っていく時の役に立てればと思う。

何だか読み返すと偉そうに書いているのだな。。(笑)

現在の遺伝子提供は30万とも言われているが、、

私の「愛すべきジーン」は確かに30万分の1なのだ・・・


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