(SleepWalking)



目の前が白く遠のくけれど
 
よのなかには
やさしいひとがいるのだな、と思った。
そばにいるわけでも
付き合いが長いわけでもない
わたしの事情なんて知る由もない
逢ったこともないようなひとだけれど。


誰かにたすけてと言えない
それなのに差し出される手を待っている
ばかみたいな私にひとこと
だいじょうぶ?と問う
そのほんの少しのあたたかさが
とてもとても、いとおしい。


見えない明日とか
聴こえない呼び声とか
かわせない怒号とか
考えるだけで意識が飛びそうになるけれど
もう少しだけ踏ん張って
立ってみようかと思う。


ありがとう。

2008年12月25日(木)


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