atho、そしてthe 2nd colonyを見に。モザイクは久々。2年ぶりぐらい?

入ると全然人がいないが、始まる頃にはそこそこ人が増えていた。
少女スキップ、というバンド。
上手にポツンとストラトさん。奥にドラム。センターやや下手にベース、下手にストラト+ボーカルなGtVoさん。
雰囲気の作り方は悪くない。全体的なプレイングスキルやセンスに特化したバンドというよりは雰囲気やシューゲ的なジャンルありきのバンド、という印象。
せっかく上手側に目立つ形でギターさんが出張っているのだから、もっと体ごとプレイするような表現方法にしたほうが見ている方は楽しいんじゃないかな。サウンドを無為に爆音にせず、ある程度でとどめている点とかは好印象。
けど、ベースが特定の帯域だけ強く出るサウンドで(機材の個体特性なのかもしれないが)それが全体のシューゲイズ感を損ねている点が一番残念だったところ。そこをどうにかすればもっと良い感覚を得られるようになるだろうなあ。
ドラマーさんのシンプルなアレンジは結構好きだった。
atho。
上手に横向きでドラムセット。下手にはジャズベ。センターやや下手の手前側にPRSなギターさん、センターやや上手の奥側にジャズマスなギターさんという構成。
ゆったりでスロウなリズムながら、揺らがない世界観の構築具合とボーカルの浮遊感。ジャズマスさんのループ感のあるベーシックに、ハイポジ〜ローポジを使い分けるフレージングでダイナミクス感を与えているベースさん。PRSなギターさんは効果音的なプレイで世界観に変化を与えている。
全員で音を出すときの一体感やドラムのアレンジにはちょっと物足りなさこそ感じたけれど、ドラム・ボーカルの声はとても良い。
全体に広がるとらえどころのない浮遊感に、ある種のファンシーさ、そしてシリアスさを見せる世界観は強固。
というか、そんな事は関係なしに、一音目でボーカルの声が響いた瞬間、もう好きだと思わされてしまった。良いバンド。
the 2nd colony
上手に横向きのドラム、その横にはラップトップ。下手にはジャズベ、アップライトを持ち帰るベースさん。センターにキーボードという3ピース。
リズムを刻むようにループするキーボードのフレーズ、ドラムは歌い、ベースはグルーヴ。目をつむってその音を聴いていると、そこに無いはずのギターや様々な音色が脳内から喚起されて、まるで3ピースとは思えない感触に包まれる。
とてもストイックでシリアス。まるで打ち込みかと見まごうような精密なリズム・ビートと共に、バンドサウンドのみがもつダイナミクスさが融合されたサウンドは爽快感しか感じ無い。
アップライトでボウイングするベースがゆったりとしたグルーブを生み出し、そこにタイトなドラムがバスドラで強烈なビートを乗せると、感じて踊れる気持ち良い陶酔感がステージから降ってくるようだった。
ああ楽しい。ほんとに行ってよかったなと思えた日。
その後ごあいさつなどしつつ。