2011年07月29日(金)  東京瀬戸際核家族(後)
 
「おまたせしましたー」と、汗びっしょりの私の母と同じくらいの年の女性。孫が3人いるという。しかし最近息子夫婦が都外に転勤したという。施設でヘルパーの経験もあるが子供をみるほうが元気がもらえるという。昔この辺りに住んでいたという。
 
やばい。自己紹介を兼ねた身の上話がめっちゃ長い。しかし以後半日以上わが娘をみてもらうのだからぞんざいな返答をするわけにもいかず、「そうなんですかー。へー。あ、ちなみにミルクここにあります。へー。大変ですねー。あ、オムツはここです」と、支持的態度、共感的理解という対応をしながら必要なことはしっかり伝えるというメンタルヘルステクニックを発揮し、お願いしますと御ココを預け出勤。
 
我が家に0歳の娘と初めて会ったばかりの母のような女性。ベビーシッターという文化が根付いていないばかりに、仕事中もついつい家の様子が気になってしまう気弱な父親。今日一日安心して仕事できることができたわと爽やかに笑う気丈な妻。東京瀬戸際核家族。手を取り合って生きていこう。
 

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