2010年08月16日(月)  ゴメンなさいって難しい。
 
御ハナが不意に立ち上がった拍子でテーブルの上のジュースがこぼれて、「御ハナ、ゴメンなさいは?」と、妻に問われ、御ハナは今にも泣き出しそうに俯いて一向に謝罪しようとしない。
 
この場面を要約すると、「ワタシ(御ハナ)の所為ではない」ということである。確かにワタシは不意に立ち上がりその拍子にテーブルに当たった。しかしジュースをこぼそうとして立ち上がったわけではなく、ジュースをこぼそうとして立ち上がったのであればとんだ性悪者だ。
 
しかしママはワタシにゴメンなさいを言えと言っている。ということはワタシを性悪者だと評価して謝罪を要求しているのだろうか。とんでもない。ワタシはそんなことしない。これで謝ったらワタシが性悪者だと自分で認めたことになる。 
ワタシはただ立ち上がった時にテーブルに当たっただけ。それ以上でもそれ以下でもない。ワタシだってテーブルに当たった部分がちょっと痛い。痛いのにゴメンなさい言えってひどい。うう。う……う。ウエェェン。
 
と、泣き出してしまった。確かにジュースがこぼれた直接的な原因はテーブルが揺れたことで、御ハナがテーブルに当たったのは間接的要因ということになる。 
御ハナは当たった。テーブルは揺れた。この微妙な感覚のズレによって起こった悲劇を3歳児が受容するには難しく、「ワタシの所為ではない」という状況に直面した大人にだって難しいことで、ここで自らのプライドを押し殺して謝罪する、押し殺しているのか認識すらせずに謝罪する、そんな私のような対応を取ることが正解ともいえず。
 
まずここ痛かったねと御ハナがテーブルに当たった部位を撫でて、それからテーブルさんも痛かったねと御ハナにテーブルを撫でさせて「ゴメンなさい」と謝って、コップさんもビックリしたよね、一緒にゴメンなさい言おっか。「コップさんゴメンなさい」と、二件の謝罪を経た後に、ママにも言っとこっかと誘導して、「ママゴメンなさい」
 
これで謝罪行為に筋が通ったことになる。ゴメンなさいって本当に難しいね。
 

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