2010年04月28日(水)  明日死にません。
 
「明日死ぬ可能性だってあるのだから今を精一杯生きよう」というありがちな精神論を人生に用いるのは結構ですが、仕事に持ち込むと途端に胡散臭くなりますので、私はこういう言葉は使いません。私の人生経験上での話になりますが、私自身「明日死ぬ確率」は今のところ0%です。統計学でいうと私は明日もきっと生きます。
 
私たちの仕事は非常に「死」と緊密な仕事でありますので、精神論であっても「死」という言葉を軽々しく使ってはいけません。「明日死ぬかもしれないから」なんて「死」を背景に仕事にあたるなどもっての他です。
 
「明日もしかして死ぬかもしれない」と塞ぎ込む人達に、「明日もきっと生きているよ」と掛け値なく自然に伝えていくことが私たちの仕事です。白衣を着たら自信ありげに振舞ってください。新入職のあなた達が自信がないことなんて演じなくても誰でも知ってます。
 
自信がなければ思考も悲観的になっていきます。自信がなくとも自信ありげに振舞えば、多少は楽観的に物事も考えられるでしょうし、何より患者さんに対して視覚的に安心感を与えることができます。
 
あなた達は明日もきっと生きてるし来週も来月もきっとこの職場で働いています。まずは根拠のない自信を持ってください。大丈夫。恰好から始めたら後から自信がいつの間にかついてきますから。
 
 
―――これが新入職者研修最終日に論じた私の話。頑張らずに生きてきた私の話。
 

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