2007年03月04日(日)  倍率ドン。
 
最近御ハナがやけに下唇を噛みだしたので、おかしなことをする子だ。それ何の意味があるのかね。と、尋常な表情で訊ねても御ハナはまっすぐ僕の目を見て真剣な表情で下唇をチューチュー吸っている。僕も真似して下唇を噛むと御ハナはエヘェと笑う。そんな非生産的な行動の堆積によって成り立っている無職生活かれこれもう1週間。
 
「楽しいおもちゃ」となる身体の一部を見つけて、下唇を噛むことがいわゆるマイブームのようなものになっているのか、指しゃぶりと同じで自分の気持ちを安定させようとしているのか、それとも歯が生えてくる前で歯茎が痒いのか。いずれにしても可愛い行動であることには変わりない。よし、記念に撮っておこう。と、御ハナが下唇を噛んだときを狙ってカメラを構えると、「あらやだ。カメラ」とでも思っているのか瞬時にして普段の表情に戻ってしまう。
 
御ハナー下唇噛んでくれー、と、カメラを構えたまま自分の下唇を噛んで見本を演じていると、「何やってんだろパパは。馬鹿だなぁ」とでも思っているようなささやかな軽蔑をこめた表情で御ハナは笑う。憎たらしい。憎さ余って可愛さ百倍。さらに倍。無職の父ははたらいたさんに全部。働いたさんに全部。
 

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