2007年02月16日(金)  妻は税務署に行った。
 
妻が税務署に確定申告に行った。ってことだけは知っているけど僕は確定申告のことは全くわかっちゃいない。今まで確定申告なんかしたことないし、だいたい確定申告ってのは自営業の人だけがするやつじゃなかったっけ。違ったかな。で、確定申告したらどんなメリットがあるのかしら。
 
でもあれだね、僕は本業の他に印税とかライターのギャラとかもらってるわけだからね、ちゃんとしなきゃいかん。どうにかせんといかんとですよと、東国原知事の口調で鏡に向かいながら歯磨きして尻を掻いている。で、結局何もしない。僕の人生のスタンスってのはこんなもんだ。あまり深く考えないし、思考が浅いものだからろくに行動もできない。
 
でも妻は違う。妻は今日、税務署に行った。それまでなんか領収書とか住宅ローンの請求書とか納税書とかもう見るだけで憂鬱になるようなものをひとまとめにして頭を捻ったり、もう見るだけで憂鬱になるような確定申告の本のページとかめくったりしていた。その間僕は「なんとかせんといかんですよー」と御ハナの両手をヒラヒラさせてヘラヘラ笑っていた。
 
「そんなの、しんどくないかね」と、妻に訊ねると、「私ね、こういうの大好きなの」って涼しく微笑む。ああ結婚してよかったなぁ。僕の嫌いなものを好きだという。逆に妻が苦手だというものは僕が得意だったりして。例えば御ハナを撮ったビデオカメラの映像をパソコンで編集してDVDにしたりね。お互いをおにぎり、おにぎり? おにぎりあって? お互いをおだぎり、おだぎり? おだぎりあって? なんだ。また言葉が出てこないぞ。お互いを、お、お互いあって、おなざりあって、おぎないあって! 補いあって生きてるよ僕達は。これが夫婦だ。妻は税務署に行った。僕はDVDを編集した。
 

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