2007年01月20日(土)  ねぇ聞いて。
 
機嫌の良いときの御ハナは、かなり長い時間喋るようになった。「うぉ〜お〜おぁ〜う〜、フー、あゎ〜わ〜お〜こぉ〜こ〜、フー、おろろぉお〜おぁ〜あぁ」なんて、息継ぎを交えてしきりに僕たちに何かを伝えようとしている。そんな会話ができるようになったのは、御ハナ自身の成長のせいでもあるだろうけど、妻のアドバイスによるものも大きいと思う。
 
というのは、以前までは御ハナが「うぉ〜お〜うゎ〜」なんて話すと、僕は興奮して「御ハナァァァ。うぉ〜お〜うゎぁああん。ぶふぉぉぉ。ぶりぶりぶりー。うんちだぞー。うんちだぞー」と、どうせ何言っても意味わかんないんだろうし、この身の底から湧き出る嬉しいとか可愛いってニュアンスだけ伝わればいいやと思って意味不明の言葉をまき散らしており、御ハナはパパは何わけのわからないことばかり言っているのだろうと怪訝な表情をいつも浮かべていた。
 
そんなある日、御ハナ相手に相変わらず馬鹿な言動を繰り返す僕を眺めていた妻が、「赤ちゃんが話すことにね、よかったねーとかそうなんだーとか嬉しいんだねーなんて大人が応えてあげると、赤ちゃんは喜んでまた声を出して応じたり、声を出して笑ったりするんだって」と言って、ほほう。いいこと聞いた。早速今日から実践だー。
 
と、御ハナが「うぉ〜お〜うゎ〜」と話すと、「そっかー。そんなことがあったのかぁ。でも僕はこう思う。そのリンゴは本当に赤かったのかい?」「あゎ〜わ〜お〜」「なるほどなるほど。しかしこういう考えもあるよね。実は星じゃなくて地球自体が回ってるんじゃないかって」「おろろぉお〜おぁ〜」「うんうん。そうかもしれんねー。もしそうだったらこりん星だって存在することになるよね」などと声を掛けていたが、会話を成立しているにも関わらず御ハナはその後、大声で泣き始めてしまった。
 
なぜ。なぜなんだろう。僕は御ハナの会話にそれらしく応えていたというのに。なにがいけなかったんだー! と、天井を見上げて叫ぶまでもなく、僕が余計なことを言いすぎているからであり、妻の言う通り、よかったねーとかそうなんだーなんて一言相槌を打つだけで御ハナは嬉しそうに笑うのだ。というわけで、そういう会話を経て、御ハナは冒頭に書いたような、かなり長い言葉を息継ぎを交えて話すようになったのである。今のところめでたし。
 

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