2007年01月01日(月)  大晦日の奇跡。
 
も、もうすぐ新年のカウントダウン始まるよ。は、早くテレビの前に。なんて焦ったけれど、別にテレビとカウントダウンしなくたって僕には家族がいる。家族と一緒にカウントダウンすればいいじゃないかと、隣の部屋で授乳中の妻と御ハナの元へ。隣の部屋は既に灯りが消え布団が敷かれ、小さなスタンドライトだけがぼんやりと灯っていた。
 
激動の1年が幕を閉じ、新しい年が明ける。去年は激動パックという箱を開けたように賑やかな1年だったけれど、来年はゆっくりと穏やかに、御ハナを育てていきたい。そして、妻を守っていきたい。
 
「ねぇ、あなたをずっと見てるわよ」授乳が終わった御ハナが、妻の膝に腰掛けながら僕を見つめる。御ハナ。この子を授かったお陰で、僕は幸せな1年を過ごすことができた。妻にも御ハナにも、感謝の気持ちは言葉だけでは言い表せない。御ハナ、生まれてきてくれて本当にありがとう。本当に、本当にありがとう。
 
「うぇおょおょあ、あうぇやぁや、りゃうぅおわぁわ」
 
御ハナが、何か喋った。いつも「あーあー」「あーうー」機嫌がいい時に「おっこーん」など一声発するだけなのに、何か、言葉らしきものを喋った。確かに言葉を発したのではなく、喋った。真剣な顔をして、言葉を区切って、語り掛けるような口調で、何か喋った。
 
僕と妻はしばらく言葉を失った後、感動が一気に押し寄せてきて「御ハナが何か喋ったー!」と、大声で声を揃える。御ハナに生まれてきてありがとうと言って、まるでその言葉に返すように。何を言ったのだろう。何を言いたかったのだろう。僕の目をじっと見て、0歳の御ハナが、何か語り掛けてくれた。
 
激動の1年はそんな奇跡と共に幕を閉じ、新しい年を家族3人で暗くて、それでも明るくて暖かい部屋で迎えることができた。
 

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