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| 2006年09月23日(土) 毎日テクテク。 |
| 毎晩妻と1時間のウォーキングをするようになったが、コンビニに寄ってパンやらアイスやら貪りながら帰るので、あまり意味がないような気がするけど、甘い物を頬張っているときの幸せそうな妻の顔と、過ごしやすい秋の夜風にさらされると、ウォーキングの効能なんてどうでもよくなってくる。 「ソフトクリーム、ソッフトクリーム、ソッフトォ、クリィィムゥ」 ウォーキングに行く前、妻は畳の上に寝そべって、重い腹を左右に揺らしながら、今日のウォーキングの帰りに食べたいものを、即興の替え歌によって表現している。まるで馬鹿のようだなぁと、少し残念な気持ちで妻を眺めていると、「あなたは今日何食べるの?」と、ウォーキングと甘い物は必ずセットになっているという前提の元で訊ねてくる。 「僕はガリガリ君を食べようと思っている」僕が思い描いていた結婚生活というものに、こんな阿呆のような台詞は出てこない。僕は、ガリガリ君を、食べようと、思っている。どこの三十歳がこんなことを言っているのだ。でも僕はガリガリ君を食べようと思っている。サイダー味のやつ。 「いやん。やっぱガリガリ君食べたーい」 と、妻、突然の意向変更。私やっぱりガリガリ君食べるから、あなた他のアイスにして。とでも言っているように、重い腹を左右に揺らしながら、「ガーリガーリ君、ガーリガーリ君、ガーリガーリ君」と、ガリガリ君の唄を歌っている。まったくもって幸せなことだよなぁ。 妻と長い間、同じ職場で働いていたのだが、この人は「ガリガリ君」という単語とは無縁のような雰囲気を醸しだしていたのだ。少し無口で、ちょっと上品で。でも今は、重い腹を軸にして転がりまわっている妻は、妻の顔は、ガリガリ君にしか見えない。 「さ、行くよ」と呼ぶと、よっこらしょっと、掛け声と共に立ちあがるガリガリ君。「じゃあ僕はチョコモナカジャンボ食べるよ」と、言うと、「いやん。やっぱ私もチョコモナカジャンボがいいー」と、散歩のあいだ、延々とこんな話をしながら毎日テクテク。 |
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