2006年08月07日(月)  赤い空の下。
 
男は十ヶ月遅れて父親になるって話はよく聞くけれどって、わ。わ。そ、外。外を見て御覧。夕焼けで街が真っ赤に染まっている。とても不自然な染まり方をしている。まるでこの世の終わりのやうな。浮世の終末のやうな。雲もビルヂングの壁も猫も杓子も真っ赤に染まっているよ。もしかすると僕の手も真っ赤に染まるかもしれんね。と、窓の外から腕を出してみたけれど、別に染まりもしないし普通。さぁ日記の続きを書こう。
 
男は十ヶ月遅れて父親になるって話はよく聞くけれどって、しっかし外の真っ赤っぷりは異様だなぁ。なんか人工的な色彩、人為的な染色をかもしだしているぞ。かもしだしているぞえ。いるぞなもし。暑い暑い。この部屋は、もう夕方だというのに室温が33℃もあるぞなもし。エアコンは隣の部屋で安静中の妻が使用しているので、エアコン二重使用は、地球にも経済的にもよくない。よって胸をはだけて目にも止まらぬ速さでうちわを扇ぎ、強制的なエコライフを送っている俺。部屋は暑く、体は弱り、空は赤い。ああ、そうだった。
 
男は十ヶ月遅れて父親になるって話はよく聞くけれどって、隣の部屋から僕を呼ぶ声が聞こえるよ。どうやら妻がお腹が空いたらしい。といっても、大きくなった子宮で胃を圧迫されている妻は、そんなにいっぱい食べることができない。いっぱい食べたら気持ち悪くなって吐いちゃうからね。だから自発的にメニューを選んで作るのではなく、そのとき妻が食べたいものを作ることにしてるんだよ最近。んで、今日はそうめんが食べたいという。そうめん。いいね。簡単だね。お鍋に入れて2分半だね。ちょっと待ってなすぐ作ってくるからー。
 
と、部屋を飛びだして、キッチンには向かわず、再びパソコンの前に座っている。この日記を書いてる途中だからね。これ書き終えてからそうめんを作るよ。大葉、冷蔵庫にあったっけ。なかったら買いに行かなければいかんなぁ。赤い空の下で。男は十ヶ月遅れて父親になるって話はよく聞くけれど、僕はリアルタイムで父親になっているぞ。なってやるぞ。空が赤い。大葉、あったことはあったけど何だかしなしなになっていたので今からスーパーに行ってきます。買ってくるものない? と、妻に訊ねると、いっつも「別にない」と言われるので買い物のし甲斐がないけれど行ってくるよ赤い空の下へ。
 

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