2006年06月26日(月)  ある食卓の過失。
 
夕食を作り始めて久しく経つが、いかにレシピを見ながらといえども、料理初心者の僕が毎晩毎晩美味しい料理を作れるはずがなく、例えば今夜の鰯の照り焼き丼、あれは不味かった。
 
たしかに不味かった。照り焼きのタレの分量、醤油やらみりんやら砂糖などの分量を間違えたのか、鰯を両面焼いて、タレをからめる過程で強火にしてしまったのがいけなかったのか、食ってしまった今となってはもうわからないが、だって料理初心者なんだもの。たまには失敗するさ。失敗は成功の母というではないか。絶対に失敗しない人というのは、何も挑戦しない人のことだ。大失敗するものだけが大成功を収めるんだ。しかし何がいけなかったのだろう。
 
と、食事中の妻を見ると、テレビを見ながら何も言わずに黙々と食べている。平常であれば、「美味しーい!」とか「すごーい!」など言って僕を喜ばせて、その言葉が明日もキッチンに立つことを苦としなくなるのだが、今日はそんな言葉が一言もない。喧嘩してるわけでもないのに黙々と食べている。ごめん。ほんとごめん。不味かったんだ。不味いと言えば傷がつく。美味いと言えば嘘となる。そんな苦悩を抱えながら妻は黙々と僕が作った不味い飯を食っていたのだ。ほんとごめんなさい。しかしルソーは言っていた。
 
「過失は恥じるべきだが、過失を改めるのは恥じるべきではない」
 
そうだ僕には明日がある。妻に毎晩美味い飯を食べさせる為に、今日の過失を恥じて、過失を改める明日を迎えようと思います。ぐすん。
 

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