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| 2001年04月16日(月) 忘却の彼方。 |
| バスの中でぼんやり座っていると突然女性に声を掛けられた。 「ああっ。(本名)さんっ!!久し振りぃっ!!」 あら。綺麗な女の人。彼氏はあんまりパッとしないわね。ってこの人誰!? 「あ。あ。あ!!あ!!!おぉ!!久し振りっ!!元気してた!?」 って言ったはいいが、まだ名前が思い出せないし、初対面のような気もするし。 だけど相手は僕の名前を知っている。しかも名前に「さん」をつけて呼んだ。 ということは看護学校の後輩かな。 「はい。ガムをあげます」 ガムをもらった。ありがとう。で、あなたは誰ですか? 「どこに行くんですか?」 今から家に帰ります。で、あなたは誰ですか? 「ちょっと老けたような気がする」 余計なお世話です。で、あなたは誰ですか? キスミントガムを噛みながら窓の外を見る。まだ桜が最後の力を振り絞るように木にしがみついている。 高校生らしきカップルが散り行く桜を見上げながら手をつないで歩いている。 「僕らもこの桜のようにいずれ散ってしまうんだよね」 「だって私達、高校生なんだもの」 そのカップル達の口調に合わせて頭の中でそう呟いてみる。面白い。 って、は!!現実逃避していた!!僕はこの目の前の女性の名前を思い出さなくてはいけないのだった。 |
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