2001年03月13日(火)  沈黙。
考え事をすると本を読んでいても頭に入らない。
ただ文字を順番に読んでいるみたいに。
テレビを見ても何故あの人たちは笑っているのかわからない。

タバコを吸いすぎて頭がくらくらする。
酒を飲み、携帯電話を眺める。

僕は携帯電話が苦手だ。第一、会話中の相手の表情が見えない。
声色の起伏で相手の感情を把握しなければならない。
その作業だっていささか当てにはならない。

あくびしながら泣き真似だってする時もあるのだ。

現に会って話をする場合、沈黙もある重要な意味を持つ。
しかし携帯電話は違う。

沈黙は陰であり負であり偽である。

携帯電話の会話中の沈黙が苦手だ。苦手というより怖い。
相手の表情が見えない。
僕が見えるのは散らかった部屋とたたんでいない洗濯物だけだ。

僕に沈黙が与えられると実にいろいろなことを考える。
時に見当違いな事だって考える。
夏の木が枝を広げるように思考が分離し、それがまた分離する。

携帯電話を眺める。

電源を切り、自分だけの沈黙へ身を委ねる。

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