2000年12月27日(水)  たまには職場の話でも。
あまりこの日記では病院内の出来事、特に患者さんに関しての出来事は
あまり話さないのだけど、今日は話したいと思う。

毎日、食事を摂らず、点滴で栄養を補っているお婆ちゃん。
その患者さんは食事介助しても手をはらいのける為、
口から食事を摂るのに苦労している。

しかし、相手は返事をしなくとお毎日の声掛けと根気強い食事介助の積み重ねで、
なんと、今日の夕食は自らスプーンを持って全部食べてくれたのだ。

もう、なんというか、もはや奇跡のようなもので、私も驚愕しながら介助してた。

「おいしい?」と問うと微かに頷いてくれた。
「ごちそうさま。」と言うと両手を合わせてくれた。
「おいしかった?」もう一度聞いた。もう一度微かに頷いてくれた。

病室へ一緒に帰るとき、涙が出てきそうになった。
打っても響かなくとも毎日の積み重ねの大切さを身をもって知った。


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