2000年11月08日(水)  勘弁してくださいな。
病院の夕食の時間、厨房のおばちゃんに呼ばれた。
「お〜い。ゴキブリいるからとっておくれよぉ!」

「・・・・・・・嫌です。」

「な〜に言ってんだい!ゴキブリなんてのは私ぁ手でつかんで取れるんだよ。
蛇でもクモでも何でも手で取れる!さぁハエタタキやるから殺しなよ!!」

(だったら自分で殺せよ・・・・)「だから嫌です。」

「つっ!まったく最近の若いもんっていったら!!(ブシャァッ)」

(ゲッ!クツで踏みやがった!!)

そこで私の後ろにいたベテラン看護婦さんの目が光るのがわかった。
厨房のオバチャン、咄嗟に死んだゴキブリをティッシュで包み、それを看護婦さん
に渡す。おぉ。見事な連携プレー!!

看護婦さん、とても楽しそうに私を追いかける。私、逃げる。ホンキで逃げる。
非常階段まで逃げる。大声をあげて逃げる。

「ゴメンゴメン!もう捨てるよ。ほら。」ティッシュをゴミ箱へ。

「も〜う。勘弁してくださいよぉ!」全身汗びっしょり。

「ゴメンゴメン・・・・ってウッソ〜!!」看護婦さん、ダミーのテッィシュを
捨てていた!!

「ぐわぁぁぁっぁあぁぁっつ!!!」病院全体に聞こえる大声をボクは発したことだろう。


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