a hermitage
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生まれて初めての「一人暮らし」が始まって やっと2週間。
まだ、たったの2週間か・・・ しかも、先週の土日はチビタは帰ってきてたし。
2週間で、みるみる痩せた。 腰にくびれができてる!とびっくりした。
このまま、もう一生誰とも暮らすことなく 一人で黙ってテレビを見てすごすんだろうか、
楽しいことがあっても、 誰にも報告することなく暮らすんだろうか、
ちょっとした、笑っちゃう失敗を 「見て見て〜♪」と言うことは 生涯無いんだろうか、
家族だから言える、自分本位な愚痴も 誰も聞いてくれない、
病気になっても、気遣ってくれる人はいない。
今現在を「共有」する相手がいないことと、 将来老いてしまった時の不安とで、 涙があふれてくる。
毎日母にメールや電話をして、 たぶん、そろそろ、ウザがられてる。
母はいつも言う。 今まで、人生のいろんな岐路で、 泣いたり愚痴ったり相談したりしてきたが 母の答えは 「自分で選んだ道でしょ? 誰かに愚痴を言ったって、 誰の責任でもなく、自分でそうなるようにしてきたことでしょ?」
母の言うことは間違っていない。
確かに、仕事の愚痴は、そこに就職した自分の選択、 旦那の愚痴は、結婚を決めた自分の選択、 子どもの愚痴は、産んだからには責任があって当然。
でも、愚痴って、そんな返事が欲しいものなのかな? 「相談」ならそうだけど・・・
どんなに電話口で泣きわめこうが、 絶対に母は、心配で顔を見に来るなんてことはしない。 これまでの経験からわかる。
なんで来てくれないんだろう。 運転のできない母にとって、 地方の連絡の悪い公共交通機関を乗り継いでの移動が大変なのはわかる。 けれど、 嘘でもいいから「今度行くよ」と、 「心配だから会いに行きたい」と言ってほしい。 「遊びにきなさい」は違うんだよ!!!
「家を空けようと思ったら、 孫の食事のこととかあるから大変なんだよ、 早めにお嫁さんに言って休みを取ってもらわなきゃいけないし」
孫ったって、幼稚園児じゃあるまし、 専門学校生と中3じゃないか、 見えるところにお嫁さんの実家があるんだし。
「がんばって苦手な掃除しとくから、 今度遊びに来てね」 と言って 「忙しいのに無理無理!!」 と返された時の凹む気持ち、 嘘でもいいから「今度ね」と言ってくれないものだろうか。
チビタは 「ぜんぜん寂しくないよ! お友達がいっぱいいるもん♪」 と、屈託なく笑っている。
卒業後は、食事つきの学生寮に入れるつもり。 すぐに友達のできる子だから そこでも「寂しさ」は感じずに過ごすだろう。
あの子が初めて一人暮らしをするのは 完全に学生では無くなるとき?
若く、希望に満ちて、友達に囲まれていたら 寂しいなんて思わないものだろうか。 思ってほしくない。 楽しい、楽しい、と暮らしてほしい。
あの子は「実家の一人暮らしの母親は寂しくないだろうか」と 考えることがあるだろうか。 いつかそう思ってくれたときに、お荷物にならないように 体も心も元気でいなければ。
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