a hermitage

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2010年12月05日(日) みんな悩んで大きくなった・・・


土曜日に、チビタの先月受けた模試と実力考査の成績表が届いた。
どちらも校内2番、点数もぱっとしない。
苦手科目(現国)が足を引っ張っているのは明らか。

苦手と言っても、学校から目標と言われている点数はクリアしているし、
得意科目(英語)がぶっちぎってるおかげでこの位置をキープしているけれど、
目標はそこじゃない、
校内で何番だとか、そんなことはどーでもいいのだ、
灘やラ・サールで1番2番というのならともかく、
そうではない井の中で安心してる場合じゃないのだ!
市内だけで競う高校受験とはわけが違う、
全国の中でどの位置にいるのかが重要でしょう?
夢はどうしたの?
行きたい学校があるんじゃなかったの???



宿題や予習復習はきちんとやっているようだけれど、
どう見ても気持ちが入っていない様子。

どうするの?
勉強するのが嫌ならやめてしまえば?

発破をかける私に、黙り込むチビタ。。。

「わかんないんだよう・・・」

なにが?

「なんで頑張れないのか、わかんないんだよう。
 なんで頑張らなきゃいけないのかも、わかんないんだよう。
 大学なんかどこでもいーーんじゃないか、
 仕事なんか何でもいーーんじゃないかって思えちゃって
 勉強しても、なんにも楽しくないんだよう。。。」


泣きだす始末。


そんなこと言われたって。。。


東京の大学の設備の良さを目の当たりにし、
今まで憧れていた地元の大学が急に色あせ魅力を感じなくなった。
偏差値的にも、もっと上を狙えるんじゃないかと欲も出てきた。

じゃぁ東京に…と言うと、そこまではちょっと難しい。自信が無い。

「なんで間の大学が無いんだよう…
 なんでオレ、こんなに中途半端なんだよう…」

“間の大学”ももちろんあるんだけれど、
チビタの通う学校では、受験科目を履修できない。
開校以来、京都に進んだ子がいないというのはそこが理由なんだと
漠然とした学部だけでなく、具体的な進路指導がされだした今になって知る。
「希望すれば放課後などを使って特別授業をします」とのことだけれど、
「無理なことはしない方がいいですよ」ってニュアンスがいっぱい。。。


どんなに良い成績を叩きだそうが決して褒めてくれず、
「もっとできるはずだ、そんなもんで満足するのか!」と檄をとばしてくれていた先生。
「現役合格したら(部活の全国大会出場みたいに)校舎に垂れ幕してやるよ!」
と、豪快に笑った先生。
「絶対にぎゃふんと言わせてやるんだ!!」と、ムキになっていた。
その先生が、2学期から体調不良で休職中。
模試の結果を見せに行く相手もいない。

一応担任はあるけれど、HRを運営するためにおいているというだけで、
コースの教員全員が担任です、という方針。
誰にでも気軽に相談を、と学校は言うけれど、
裏を返せば、誰も担任ではない状態。
頼りになりそうな、親身になってくれそうな先生は
3年生にかかりっきりという感じ。



とりあえずね、
やる気がおきないとかなんとか言ったって、やるしかないんだよ。

学歴なんか関係ない、
健康でさえいればどーにかして生活していける、
仕事なんて選ばなければなんとかなる。

でもね、
現実は、学歴で人生は大きく左右されるんだよ。
態度を変える人間も世の中には五万と居るんだよ。
あって邪魔になるもんじゃない。
他に君には何の取り柄がある?
体力?器用さ?機械に強い?
君の武器は勉強ができることだよね。
そこで勝負するしかないじゃん。
今投げ出したら、部活も遊びも中途半端で何も残らない学生時代になっちゃうよ。

決めるのは2年後、
その時に「もっとやっておけば良かった」と後悔しないようにね。











泣きじゃくるチビタに
あれこれかっこよく言ってはみたけれど、
本音は、


「大学生になったら遠くに行ってよね!
 私も老けこむ前に自分の生活を楽しみたいんだから!」




心と体が元気なら、人生少しの遠回りくらい♪って気持ちと、
うちの子に限って挫折なんて味あわせてたまるもんですか!って気持ちが
ぐるぐると交差する。








伊織 |BBS