麻綴り
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2006年10月23日(月) Thank you, Michael !

最終戦ブラジルGP終了。

ミハエル……
最後のレースにふさわしい、素晴らしいレースだった!

最後まで魅せてくれた!

ネット上のタイミングモニターに、今まだ最終ラップのデータが残っているのだけど、
最終周、第1セクターで、ミハエルは総合のセクターベストタイムを出している。

レース最後の時点で、一番速く走っていたのは彼。

最後まで、攻め続けて
最後まで、最速!

レースの総合ファステストラップも、彼が持っていった。


レース序盤のタイヤトラブルで最後尾に落ちたときは、
なぜ?と思った。
なぜ、こんなトラブルが起こるの、よりによって最終戦に、と。

でも、その後のレースを見ているうちに
理由はわかった。

それは、最後のレースに、彼のすごさを見せつけるため!

どんなときにも諦めない。
常に前を向いて、チャンスがある限り攻め続ける彼。

彼の彼たるゆえんを、こんなにも鮮やかな形で見せてもらった。

1台、1台と追い上げ、オーバーテイクしていくのを見守っているうちに
こみ上げてくるものがあった。

神様はあえて、最後のレースにこんな舞台を与えたんだなと――

アグレッシブに攻めていくその姿を
見せてもらえる幸せと感動に
胸が震えて、ついに涙があふれた。

ああ、すべては必然なんだなと。


常に前向きな彼
そのレースっぷりに、何度勇気をもらったことか。
数々の感動
彼がくれたすべての贈り物を思って
涙しながらレース後半を見守っていた。

感謝……
今は感謝だけ。


そして――
こんな素晴らしいレースを見せて、見事にキャリアをしめくくった彼に
おめでとうを言いたい。
ホントに嬉しい。

セナとは違った形で、幸せな形で去っていける彼に
私はホッとしたし
心から祝福を贈りたい。
よかった……


レース前に
セナに、彼を守ってね、とお願いしていた私。
セナはきっと、このレースを見ていると思ったから。

セナは、フェリペとミハエルを応援してくれたと思う。
(私の勝手な思い込みだけど)

フェリペがブラジル国旗を持ってウイニングランをしたとき、それはもう昔のファンなら当然思い出すはずだけど、セナの姿がダブった。
(もちろんフェリペは、セナに倣ってああしたんでしょう)

セナ以来13年ぶりのブラジル人による母国優勝。

セナはきっと喜んでいるだろうな
そして
きっとこのレースを見守っていてくれたな、と感じた。


ゴールして、喜びを爆発させるフェリペ、そしてフェルナンド
青空に、鮮やかな色彩が映える。

それを見ていて
ああ、F1っていいなと
また改めて思った。

ミハエルは去るけれど、
このスポーツは続いていく。
若い世代が、彼の愛したスポーツを受け継いでいく。

これまでのように、私が熱い思いで
このスポーツを追っていくことは
もうないかもしれないけれど
でも、F1っていいね。

そこにある、人と人、チームとチームの競い合い
喜びと苦渋と
それでも進み続けていくエネルギー

ミハエルのおかげで
この世界を知れてよかった。

そういう意味でも、
ありがとね、Michael


レース後、フェリペを祝福する笑顔の彼を見て
胸が熱くなった
ホントにホントにありがとう。
ありがとう!


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