麻綴り
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2003年03月19日(水) 戦争反対。

私は戦争がキライです。戦争はいやだ。

妊娠していたり、子どもを育てていたり……命をはぐくむ側に立って生活している私にとって、人を殺したり、何かを破壊したりしようとする人たちの存在は、まったく異質で、理解しがたいものと映ります。
どうして……。どうして、平気で人の命を奪ったりできるの? 

クリスチャンである私にとって、この戦争が、キリスト教vsイスラム教の戦いのように捉えられてしまうのは、耐えられない。
ブッシュが神を信じるというのなら、聖書の言葉をいったいどう読んでいるのか。
「あなたは殺してはならない」という言葉を。「平和をつくり出す者は幸いである」という言葉を。「剣をとる者は、剣によって滅びる」という言葉を。
私にはわからない。

今夜、教会の「祈り会」で、平和のために祈ってきました。
その場で知ったのですが、私の知っている、ある牧師(K先生)が、人間の盾として先週イラク入りされたのだそうです。
インドネシアで宣教師として働かれていたことのあるK先生は、イスラム教とキリスト教の対立を深く憂い、「イラクに住むイスラムの兄弟姉妹が米英のキリスト教徒によって殺されるのを看過できない」という思いから、「人間の盾」となることを志願されたのだそうです。
イラク側の要請に従って、K先生は、バグダッド北変電所というところで生活しているということでした。
アメリカの国防省は、「人間の盾は非戦闘員として認めない」と公言しているそうです。変電所は、明らかに攻撃目標になるでしょう。

怖いです。
4人のお子さんをお持ちのK先生。
心配です。
攻撃の猶予期限が切れるまで、あと10時間あまりしかありません……。

イラクにも、妊婦がいて、乳飲み子がいて、子どもたちがいて、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんがいて……普通の人たちの普通の生活があって。
私が子どもの病気で悩んだり、その成長ぶりに感動したり……ささやかな一喜一憂を繰り返しながら、日々を送っているのと同じように、イラクの人たちも毎日生活しているのだろうに……。
その日常を、戦争という野蛮な手段で破壊しようとしている人たちがいる。

怖いです。
かけがえのないものが失われるのが。

私は――心情としては攻撃される側、イラクの人たちの側にいるつもりなのだけれど、実際には、加害者の側に立たされようとしている。
だって、日本政府は、この戦争に荷担しようとしているんですから。
いやだいやだ。殺すのはいやだ。殺されるのもいやだ……。

やり場のない思い。絶望感。
でも、祈りの気持ちだけは、捨ててはいけませんね。
娘もさっき布団の中で、いつものように、平和のためにお祈りをしていました。その前に、お友だちに書いていた手紙にも、ニコニコ顔の女の子が「せんそうはんたい」というプラカードを掲げている絵を描き添えていました。

子どもたちのために――戦争のない世界を、大人たちが作ってやらなくては。
本当に。


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