文字姫
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新鮮と錯覚の途中。→→→2002年08月07日(水)
昨日、彼と海へ行った。

あまり金を使いたくなかった私には、片道530円さえもかなり痛かったけど、最後だと思っていると、なるようになっていた。

海に行こうといい出したのは彼で、それは夏休みが始まる前からだったような気がする。

海行こう。
沢山遊ぼう。

漠然とただ、同意していた。
実現しようがしまいが、彼に任せるつもりだった。

友達といたから強気になっていたのか、一昨日、メールで「話がある」ということを、いった。

昨日の予定をメールで決めている時だった。
雨が降らなかったら海に行こう、と、いっている時だった。

私は、金掛かるし行きたくないなぁ、なんて考えながら、また同意だけしていた。

昨日、朝から待ち合わせて、会って大して経たないうちに、「俺気になってたんだけど、話って何?」と、いわれて、どうしようもなく怖くなった。

どうしよう。
今いうべきか。
今いったら海に行かなくてすむ。

だけど、いえない。

言葉なんかにしてしまったら、彼の優しさを感じながら、私はあまりにも無神経になってしまうと思った。

自分の都合ばかりで、彼のせいにまでして別れようとしているのに、どこまで自己中心的なのか。

海は行こう。
そう思って、待ち合わせたマックを出た。

汽車に乗って海まで向かう間、私はあからさまに会話を避けて、彼から目を逸らしていた。

手はカバンにかけたり、髪をいじったりして、1度も、下ろさなかった。

手を繋がれたらどうしようと、そればかり考えていた。

結局手も繋がず、会話もそこそこに海に着いた。

海に着き、また、「話いつ話すの」と、いわれた。

「今話して欲しいの?」と聞くと、「うん」と答えられた。

そして、話してしまった。

「私のこと好きなの?」と聞くと、彼は変な顔をして、「好きだよ」と答えた。

「何が」と聞くと、少し黙ったような気がする。

そして、「顔?」と聞くと、「うん」と、あっさり肯定された。

彼が私の顔を好きなのはずっとわかっていたし、初めなんて顔だけしか知らないで付き合っていた。

だけど性格を出さない私の何を好きになればいいというのか。
出さない私が悪いということは、充分わかっていた。

それを別れ話を切り出すきっかけに使う私は卑怯だ。

そして、私はずっと好きかどうかわからなかった、という話をした。

「俺が好きだっていったら、藍もっていってたじゃん」と、いわれた時、初めて本当に罪悪感を感じた。

嘘だったなんていえるわけがない。
曖昧に答え、ごまかした。

私は最低だ。

俺は好きだから、付き合っていきたい、といわれ、私も黙った。

いつ、なんというべきかと考えた。
ごめんとしかいえなかった。

でもそういうと、彼は「いいよ。俺は大丈夫だから」と、いっていた。

だけど私がいう「ごめん」は、「こんな話をしてごめん」という意味ではなくて、「ごめん、もう付き合えない」という意味の、ごめんだった。

「私より可愛い子なんて沢山いるよ」というと、彼は少し考えて、「そうかもしれないけど、俺は藍がいいんだ」というので、自分のことながら、騙されてるなぁ……、なんて思った。

いつの間にか、青い空も快晴も消え始めて、風が強くなってきた。
彼が話しているのに、風が強すぎて話どころじゃない。

そして風が少しおさまった頃、いった。

「友達じゃ駄目?」と。やっと。

決定的な別れ言葉なんて、もちろん決めていなかったし、いっていなかった。
このまま「本当に好かれてるか、本当に好きか自信がなくて不安だった」という話にしてしまえば、それもできるような流れだったかもしれない。

彼も決して、「別れる」という言葉は、いわなかった。

それを意識して使わないでいるのは、どうしてもわかってしまった。
彼が口ごもる度、それを感じて早くいうべきだと思った。
だけどいえない、と。

「別れて欲しい」、「もう付き合えない」、そんな言葉で別れようとどこか考えていた。

だけど彼と話をする程、このまま気まずくなるのは嫌だと思った。
高校、学年が同じなんだから、学校で会わないわけがない。

だから、自然と「友達」という言葉を、口にしようと考えたんだと思う。

私がそれをいった後、彼はやっぱり黙ってしまった。

その後の流れはあまり覚えていない。
雨が降ってきたのだ。

今まで散々晴れていて、日焼けまで心配させられていたのに、どうして急に雨なんて降り出すんだと、帰りの準備をしながら思った。

ただ1つ覚えているのは、多分、彼にそれを受け入れてもらった時、罪悪感ばかりがあって、ごめんといいながら、泣いた。

彼のことで泣いたのはこれが初めてだった。

男の前で泣く女をやはりバカにすることもあったし、そんな女になりたくないと、思っていた。

それが純粋な涙だとしても、別れを切り出した時に泣く女は、どうしても下心があるようにしか、思えなかった。

だけど。

好きになれなくてごめん。
ごめん。

頭の中で繰り返しながら、涙が止まらなかった。

そして、汽車に乗って帰ってきた。

最後に、少し遊んでから、あまりにもあっさりと、私達は別れた。

彼は私を本当に好きじゃない、というのは立証された感じだった。
だけど私だって同じことだ。

本当に好きなわけじゃなくても、別れて辛くないわけじゃない。

淋しいと感じないわけがない。

私のことを好きだといって、思い込みだとしても、そう思っている彼は、もっと辛いんだな、なんて思いながら夜を越えた。

友達になった私達は、手も繋がない1日を初めて向かえて、それが、恋人最後の日になった。

彼に、恋は感じられなかったけれど、だけど恋愛とはこういうことなんだ、と、強く思った。

好きじゃなかったけれど、確かに恋愛はしていたような気がした。

沢山学んだ。
経験した。

もしまた、好きな人や恋人ができたとしたら。
その時は。

もう、嘘はつきたくないと、思う。



















近況。
昨夜友達に、海へ行かないかと誘いを受けた。
ので、友達の家族と海へ。2日連続で海。
……のはずだったんですが、天候が悪かったために、取り止め。
今日は街にある買い物に行って、その後は勉強会。いい傾向。
でも少しがっかり。思いっ切り用意済ませて早起きしたのに。
彼と海にいた時、友達や好きな人と来たら、すごく楽しいだろうな、なんて無神経なことを考えていた。
「泳ごう」とか、「海入んないの?」みたいなことをいっていた彼の気持ちが、わかった。

昨夜別の友達に、「バイトしない?」と、メールでいわれた。
急だなと思いながら、興味はあった。
家の近くのパン屋だ。友人もいるし、条件はいいはず。
なので、学校が始まったらバイトを始めるつもりです。
生協のパン屋。家からチャリで5分くらい。
親の了解もなんとなく取ったのでまず間違いなくやるつもり。後は学校にいうだけ。
放課後遊ぶ時間が少し減るけど、お金がなくて休日遊べないのも困るし、家にいても結局は勉強はしないのでその辺には支障がないかと。
新しい経験。
ついでに新しい出会いなんかもあればいいけど。

友達がケータイのオールリセットだかをする。
……ご愁傷様でス。
でも仕方がないと割り切るしかない。つか、それ以上いう言葉がない(-_-)
だって私が「マジで〜?嘘ぉ〜。大丈夫〜?」なんて慰めるのは違うデショ。そんなの嘘だし(ヲイ)
落ち込むのはかなりわかるし、ショックなのもものすごくわかるけど、君は落ち込み始めたらいつまでも落ち込んでるタイプだから、早く立ち直ってもらいたいのヨ。そうじゃないとこっちも困るし(ボソ)
何かしてほしいことがあったら、お姉さんにいいなサイ。
てか、もうすぐ君誕生日ヨネ。

恋愛偏差値。
常盤貴子編。


予定。
旧友が来るかもしれない。
来れない可能性が高いとはいわれたけど、どうしても明日来て欲しい。
他の日は私の都合がつかなさそうなのでー。

MISIA発売。




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新鮮、という言葉で、錯覚でも恋は、できなかった。







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