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昨夜
思いのたけをステージに立ち
腹からさけんだ。
ステージに立つのがとても怖かった。
なぜなら日常が情けなさすぎるからだ。

こんな自分がステージに立ち唄う器ではないのを
46歳にしてわかってきた。

だけどLIVEを自分が手放したら自分が死んでしまう。
だからステージに立つ時の軸がはっきりとしている。
今までで1番の出来のライブができたと思う。

大量の汗をかき、打ち上げではたらふく酒を飲み
大いに笑った。
家に帰り家族の寝顔を見てから
ギターケースからギターを取り出しオイルを塗って
今日もありがとう。お疲れさんと言いながら
ギターを拭いた。

今夜は
鈴木純子さん企画「詠ミ聞カセノ時間」を観に
高円寺ALONEに行った。

鈴木純子さんの書下ろした
3つの短編小説を
とうふさん、詠む〜ライヴさん、そして鈴木純子さんが
それぞれ独自の表現で朗読する企画。
すっごく面白かった!

少しミステリー
虚無があり
諦めがあり
しかし人間への興味があり
哀しみがあり
狂気があり
後悔があり
自責の念があり
心の闇が景色となり宙を舞い
闇を掴んだ右手が真っ白な紙に文字をつづられ
ステージで表現され
オレは自分の胸に静かに手をあて
LIVEに聴き入った。

そしてこうして言葉が1冊の本となり
LIVEも見れて、本も購入出来て
とても贅沢な気分だよ。



鈴木純子さんはいつからこの計画を企てていたんだろう。
いつからこんな面白いお話を妄想していたんだろう。
今度お会いした時、聞きたい。

摩訶不思議な時空を超えた
3つの短編小説、これからも何回も繰り返し読む。

気持ちをフラットにしたいとき。
気持ちを飛ばしたいとき。
この日LIVEで観た光景を思い出したいとき。
本として形に残していただいた鈴木純子さんに感謝です。


なんだか自分も短編小説を書いてみたくなった。


2020年11月22日(日)

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