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2020夏 奥多摩


朝8時
青梅線の古里駅に降り立つ。



この景色だよ!この景色を待ってたよ!



目印にしていた
「大多摩ウォーキングトレイル」なる看板を見つけ
右に曲がる。



そこは想像以上の山道だった。




道無き道を歩く。




靴が喜んでいる!




もっともっと山道頂戴!




滝!




普段、散歩する時はヘッドフォンの音を最大にし
音楽を聴きながら、散歩している。

今回もそのつもりでいたが、
いやいや!
風の音、蝉の声、水の音、木の音を聞かずして歩けない。

心躍る!
歩く、歩く、歩く!

おそらく地元の方々が
少しは道を整備してくれているのだろう。

目には見えないが、土に愛がある。




周りに誰もいないことをいいことに
「なんだこれ!最高じゃねぇか!コノヤロー!」
「ヒャッホーイ!」
何度も叫んだ。







でも時には
「聞いてねぇ〜よ!」と
叫びながら歩いた。

なぜなら
登山並みの急斜面が続き
きつかったからだ。





俺はただ散歩に来ただけなのに
息は切れるし、汗は大量に噴出するし、想定外が続くが
靴が喜んでいる。




どんどん登る。




土に愛がある。




結構高くまで登っていた。

汗を拭き拭き歩いていると生活道に出た。
柴犬が吠えていた。
ここで生活している人達は
普段どんな音楽を聴いているんだろう?
どんな仕事をしているんだろう?



橋の下を見ると川が流れている。



生活道を外れ、山を下る。

また滝だ。



大きい岩が川の真ん中にある。
こんな大きな岩が
いつゴロゴロと転がってきたんだ



自然と足は川辺に向いていた。

いい写真を撮りたい!

谷を下り川の音が大きくなる。
水の音が落ち着く。



川の激しく流れる音を聞きながら
空を見上げる。

コロナで大変な世の中だが。
全国高校野球、夏の甲子園がなく寂しい夏だが
いつもの夏が今年も来てる。



藤原さんが作ってくれた
おにぎりをリュックサックから出し
岩の上で昼食をとる。



奥多摩はロックだ。
ありのままをさらけ出している。

自然、偶然、必然
勢いよく流れる川。
自然の滑らかなカーブ。



川沿いにある
道無き道を歩く。



トンネルを抜けると



今までで一番整備された道が現れる。



そして国道に出る。

ここで初めて、イヤフォンを耳につけ
LOU REEDを大音量で聴く。

すぐ横をツーリングのバイクが何台も通り過ぎる。



温泉を見つける。



ほぼ貸切状態の温泉につかる。
温泉後のコーヒー牛乳を飲む。



午後2時ごろ、奥多摩の駅に着く。



30分に1本の電車に乗る。

いきなりどしゃ降りの雨が降り始める。



雨はすぐ止む。

山の天気の変わりやすさに驚く。

今回
いきなり思い立ち
一人で出かけた奥多摩。

一人で味わうにはもったいない。
誰かに教えたい。

パッと思い浮かぶ人たちがいる。

一緒に行かないか?

でも、これは一人だから良かったのかも。

自分のペースで、
風の音、蝉の声、川の音、山の音、と一緒に
『ワオ〜!最高〜!こりゃすげ〜な!」と何度叫んだことか。

あの川の真ん中にドズンと構えていた大きな岩は
しばらく、あそこにいるんだろうな。

また、見に行きたい。

いつか、あの場所から
少し動いているのを確認できる日が来ることを
願って。。。



2020年08月13日(木)

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