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休日





朝、起きてボブ・ディランの「ショット・オブ・ラブ」を聴く。
このアルバムのポップな感じやR&Bな感じ、そして全体に漂うレゲーな感じ
いい感じ。気軽に聴けて、気持ちも晴れやかになってくる。
更にいい感じになる。
何が何だかわからず、どうしていいんだかわからず、頭をかきむしりたくなる時なんか
もってこいな言葉が、どストレートに随所にあって、ディランの言葉選びは凄いなと
憧れてしまう。
サンキュー、ディラン、熱い魂と怒りを感情を超えた本能に響く音楽に高めてくれて
かっこよすぎだよ。

続いて、リトル・ウォルターのBLUESを聴いていた。最高。と唸った。
自分的には、リトル・ウォルターはヴォーカリストとしてもとても好きだ。
歌声やリズムも好きでハーモニカももちろん好きだが、
全体的に、とてもセンス抜群で不良くさくて
一匹オオカミ的なところがあって、それでもちゃんと
人の役に立つのに協力的な、格好の良さに魅力を感じる。

ハーモニカの音でやられてしまうのは
どちらかというと個人的にはサニー・ボーイ・ウィルアムスンの方だ。
問答無用で強烈で迫力満点だ。

ハウリン・ウルフ、久しぶりに聴いたけど
最高だ。ガツンとくる。いつ聴いても一気にハウリン・ウルフの世界に
連れて行ってくれる。その場から動けなくなる。参りました!ありがとうございます!
となる。

チャックベリー。やっぱり最高。聴いていてハートが踊る。
ディランの「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」と
立ち続けに聴くこともある。今日はそれはしなかったが、立て続けに聴くのもかなり有りだと
思ってる。

ロバート・ジョンソン。最高。
聴きながら、読みかけだった重松清の「せんせい」という本を読んでいた。
「泣くな、赤鬼」という物語を読んでいくうちに思わず泣いてしまったよ!
ロバート・ジョンソンを聞いていたこととはほとんど関係ないが
本を読むのはとてもいい時間だ。
あまり読書家ではないが本を読む時間はなんか今住んでいる世界が全てではなく
もっと世の中は広くて、いろんなことがあるんだということを知らせてくれて
八方ふさがりな気持ちにならないのが良い。
それにしてもロバート・ジョンソン。ロックンロールが生まれる前に
凄いロックをやってるよ!

ディランの「インフィデル」「タイム・アウト・オブ・マインド」
いつもながらディランのメロディーを作るセンスに惚れ惚れする。
全体を通しても素晴らしいアルバム。
音楽を聴きながら、日常で溜まってしまったような思っていることを文字に書く、
自分の心が落ち着いてくるのがわかる。安心感を感じられる。
ノートに羅列している文字、いつか新しい唄として生まれるんじゃないかという
希望が芽生えてくる。それが嬉しい。

そして
何と言っても極め付け
ニール・ヤングのニューアルバム
「COLORADO」

待ってました!ありがとう!
クレイジーホースの音!
ずっとずっと弾いててくれ。間奏、ニールのソロ。どんなに長くてもいいですよ。
いつまでも続く野太いサウンド。
混沌としている世界を、屈せず、暴れ馬が、吹きすさぶ嵐の中、
ひるまず進み続けている。無言で。淡々と。鋭い眼光で。
一歩一歩、巨人の足音が聞こえてきそうだ。
その巨人は大きな大きな悲しみと愛を持っている。
優しくて強い、とても大きな巨人。

ボリュームがどんどん上がる。
どんどんどんどん上がる!!


2019年11月03日(日)

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