お袋が現れて声を出した瞬間鼓動が止まったという。良かった、間に合って。喋らない方が良い。何も言わない方が良い。声を出すと、ちきしょう!声が震えてしまう。いつもと変わらぬ1日を過ごしてた。今にも目を開けて俺に話しかけてくれそうな顔してた。ずっと見ていたかった。もう一度だけ声が聞けるような気がして顔を覗きこんでいたがかなわなかった。不思議だ一人で歩いてる時ふとした時急に目に涙が浮かんでくる雨がシトシト降っていた親父の涙だ