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法隆寺、唐招提寺


法隆寺は聖徳太子が建てた
日本で一番古いお寺なんだよと
長男が得意げに話し、俺たちを連れてきてくれたような
ものだ

門構えからして、もう完璧だ



そして五重塔




撮影禁止のため写真には撮れなかったが
中を覗くと、奈良時代のまんまと思われる、壁画や仏像の数々に心を奪われた。
法隆寺全体が国宝そのもの
それを目の当たりにできて本当に良かった

だけど、国宝だと思って見るからなのか
何も知らなくてもいざ見ると、やっぱり感じるものがあるのか
どっちなんだろうと思った
何も知らなくても感じる心でいたいと思った。

たとえ、そこらに転がっている石ころだって、自分にとって大切だと
思ったものはそれが宝物になる。

法隆寺も仏像も、国宝だからすごいのではなく
奈良時代の人にとっても、時代を通じて、現代の人達にも
大切だと思う人に大切だと思われるものでいいように思った。

見ているだけで心が落ち着く、救われる。
それが、そこらにある石ころでも、法隆寺にある仏像でも
肝心なのは自分の心だと思う。

ただ、見上げれば青い空と深い緑と静かな砂利道、悠然と構える建物、
その中にある仏像、壁画、
心が救われる要素がちゃんと揃っているところに足を運べて本当に良かった。
普段の生活から、自分たちも身の回りを落ち着かせなければだめだと
法隆寺に言われているようだった。

そして唐招提寺へと向かった

唐招提寺

日本に仏教を伝えた鑑真の建てたお寺
鑑真は日本に来るのに4回失敗して、目が見えなくなっちゃったんだよと
長男が得意げに話す

何気に夏休みの旅行で真っ先に長男が行きたい!といったところが
この唐招提寺だった。

言葉では到底言い表せない、本堂が目の前に現れた



もう何も言葉が出ない
せいぜい、ふ〜と
なぜかため息がつくばかり

ゆっくりと中に入っていくと



鑑真が唐招提寺を建てたときに当時の彫刻家たちがプレゼントとして
作ったと言われる仏像が幾つも収められている建物があった

撮影禁止の為、写真はないが、これらの仏像も、かなりの大きさもあり
金色はもうすでに剥がれ落ちているが、その迫力、流線型の動きがある形
そのきめ細かさ、爆発しているような発想(手が900本ある仏像があった)
静と動を見て感じていると
深いため息が出るばかりだった





それにしてもなんで形がこんなに綺麗なのか、豊かなのか
ここに来れたことに感謝の気持ちが湧いていた

さらに奥へ行くと

鑑真のお墓があり、お参りをしてきた





奈良時代からずっとあるであろう土の上には

コケの絨毯があった





唐招提寺の周りには





蓮の花が綺麗に咲いていた


2017年08月11日(金)

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