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おにぎり


夜、10時近くだったか

部活帰りと思われる高校生3人

目の前に立っていた

あどけなさが残るスポーツ刈り

しかし体型はがっちり

いい筋肉してるかのよう

背中がたくましく、肩幅広く、ケツデカク

キツイ練習に耐えているかのよう

部活帰り、お疲れさん


部活のバッグを足元に置き、つり革につかまり

3人しゃべっている

足元のバッグの中には

汗臭いユニホームがグチャグチャに丸まって

入っているんだろうな

それに混じって

教科書やノートなんかグチャグチャにまぎれて破れているんだろうな

煙草は入ってるか?

入っていても見つかるなよ

ニキビヅラのニイチャン、サランラップにくるまった

おにぎり食べながら友達と話してる

お母さんが

むさっくるしくなってきた息子も可愛くてたまらないんだろうな

部活帰りにお腹すくだろうからって

おにぎり作ってくれたのかな

それとも息子が

「かあちゃん、部活帰り腹減るから、おにぎりでも作ってくれよぉ」とか

ぶっきらぼうに言ったのかな

反抗期のくせに

お母さんの作ってくれた、おにぎり、食べてる

こいつらにも、幼稚園時代があった、赤ちゃん時代があった

産まれた瞬間があった、小学校時代もあった

お父さん、お母さんが運動会を観に来てた

一生懸命応援してた

知らぬ間に大きくなっていた、

まだ家の中にいるのかな

まだ高校三年生ではないな

あどけなさがあるもんな

高校一年生でもないな

大人っぽいし、良い筋肉してるし

もう皮膚は日焼けしてるし

毛穴からは性欲がムンムン香るし、下手すりゃ

皮膚という皮膚の穴から精子でも出ているんじゃないくらいの

思春期ムンムンが香るから

高校二年生だろう

きっと、でっかい夢があるんだろう

無我夢中に汗かいて、一生懸命、大好きなこと、やっているんだろう

そんな3人

オレの目の前にいて、吹き出しそうになった

オレもきっと、こいつらと同じように



ただの猿だったんだろうな〜って





2014年04月21日(月)

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