裏くずきり
もくじぃ過去未来


2007年12月07日(金) この世の終わり

いつも愛想よく
表情が絶えず
僕の前で
明るく薬をもらって行く
あの年老いた女性が

今昼は
街をあるいていた

肩を落とし
うつむきがちに
顔に色つやはなく
表情は動かない

まるで
時が止まったかのように

いや
周りの時ばかり
轟々と流れ

そう

彼女の時だけが
パタリと止まってしまったかのように

街をあるいていた


僕は呆然とした


この世の終わるのを
見たからだ



この世が為すすべも無く
消えてなくなる様を
彼女の後ろに
見たからだ


長らく続いた
この道が
朽ちていく様を

はっきりと
見せつけられたからだ


それは過去も今も未来も
たった一枚の絵に
おさまってしまう
あまりにも静かな
視界だ


あはは
おかしいね

僕らは
あまりにもおかしいよ

だって

明日になれば
あの女性は笑うだろう

そして 僕は
微笑みをかえしたりするんだろう

それが
何なのさと
言わんばかりに


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