♪ ワーカー日記 ♪

2004年03月19日(金) 覚悟 (ぺたぺた)

 先日、2才6ヶ月のAちゃんの引き取りに立ち会いました。

 初回面会の時のAちゃんは、里父母さんに聞かれることに頷く程度で
あまり喋らなかったものの、里父母さんがおみやげに持ってきた
キティちゃんハウスで仲良く遊ぶ事ができました。
別れ際には抱っこもさせてくれ、なかなか好調なスタートだったと思います。
 
 面会の翌日より、里母さんの乳児院での実習が始まりました。 
初回面会が好調だったこともあり、
里母さんはAちゃんに会える事を楽しみに
気分良く実習に行きました。
しかし、前日とはうってかわって、
Aちゃんは里母さんを遠くから眺めるだけで、
全く寄ってこなくなりました。
着替えも、食事も、排泄も里母さんには手伝わせてくれず、
「お母さん、嫌や」と言って、担当保育士さんを求めて
泣いてしまいました。
あまりに泣かれてしまうので、里母さんは
「自分たちはAちゃんに悪い事をしているんじゃないだろうか?」
と悩んだ事もあったそうです。

 それでもめげずに、里母さんは毎日のように、里父さんは毎週末に
実習に通い続け、少しずつAちゃんも里父母さんに
心を許してくれるようになりました。
そして初回面会から約1カ月たった先日、引き取りとなったのです。

 引き取り当日、里父母さんがAちゃんに会うと、
何かを察知したのか、Aちゃんは泣き出しました。
 里母さんに抱っこされるとAちゃんは泣きやむのですが、
何度も不意に泣き出します。 

 泣きながらも、着替えをし、いよいよ乳児院を出発する時。
2年半暮らした乳児院や保育士さん、子ども達とのお別れを
Aちゃんなりにきっちりとしようとしているかのように、
Aちゃんは会う人、会う人にむかって泣き、「バイバイ」します。
しかし、里親さんにむかって「行かない」とは決して言いませんでした。

 そんなAちゃんの様子は、Aちゃんの中で既に、
「このお父さんとお母さんと一緒に暮らしていくんだ」という覚悟が
できているかのように思えました。

 Aちゃん親子は、はじまったばかりです。
Aちゃんには、ようやくできた自分だけのお父さんとお母さんに、
思う存分甘えてもらいたいな、と思っています。




 


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