READY!STEADY!どっこいしょ!...刈田

 

 

観測者0:30 - 2005年09月01日(木)

私は観測者。
「観察」して「予測」をする者。
レンズの向こうにある現実を見、
その向こうにある現実をしたたか夢想する。

深夜12時30分。
駅前のデニーズに行った帰りのことだった。
風俗街から沢山の女性が出てきて、
駅に向かってゾロゾロと歩いていく光景を見た。
私の住んでいる街は、都内でも有名な歓楽街のひとつだ。
おそらく彼女たちはそこで働いている女性なのだろう。
ここに3年も住んでいるというのに、
こういう風景を見るのは初めてだった。

眺めていると、どんな店で働いている女性なのかが、
なんとなくわかってくる。
キラッキラしてて若いのは、おそらくキャバ嬢。
酒に酔っているのだろう、どことなく足取りも軽やかだ。
一方、ファッションセンスがいまいちで、
年齢がいっているのはピンサロ嬢臭い。
髪が乱れているのも、その判断材料のひとつだ。

その中のひとりが、駅前でタコヤキを買っていた。
たぶん、家で待っている彼氏へのお土産なのだろう。
そして数十分後、彼と彼女の間では、
こんな会話が繰り広げられることだろう。

「今日はどうだった? 
 なんだこれっぽちか。まあ、平日だから仕方ねえか。
 オレ? 
 ああ、今日もダメ。CR北斗の拳はオレに合わねえんだよ。
 でも明日は大丈夫だ。新台入荷だから、朝から並ぶぜ。
 え? まかせろって。
 オレがウソ言ったことがあるか? ねえだろ?
 じゃあこれ、明日の軍資金にするわ。
 あ、風呂沸いてるから、さっさと入れば?」

私は観測者。
見えないものをみようとして望遠鏡を覗き込む。
しかし、私が見ていたのは、
イマというほうき星でもなんでもない。
もちろん望遠鏡なんて持ってないのであった。


...




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