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The Times They Are A-Changin' その2. - 2005年07月30日(土)

もうひとつ思うのは、やっぱり出版業界のことなんです。

先日とある出版社の方に呼び出されて、
喫茶店で数時間だべったんですけど、
なんだかものすごくさびしくなったんですよね。
ま、ようは出版ってどうなの?的な話で。

ただ、彼はそれで悲しいとか凹んでいるわけでもないのです。
リアリストだし、数字を気にする立場の方なので、
狭いフィールドの中でどう売り上げを出すか?
新しいものを作るか、というお話をされておりました。

しかし問題なのが雑誌を作る若い人間がいない、ということでした。
具体的に言うと、決定的に20代の編集者が少ない、と。
「昔はさ、20代とか30代前半の編集長がごろごろいたんだよ。
 ところがいまは30歳でも『彼に編集長をやらせるのは
 まだ早いんじゃないか?』なんて声があがったりする。
 ようは現場はオヤジばかりなわけ。
 そんなオヤジが作った雑誌が20代に売れるわけがないでしょ?」
そりゃそーだ。

あと怪しいヤツが決定的に少なくなっている、
という現実もあるみたいです。
オレもよくは知らないのですが、昔の出版社の編集部には、
半分ヤクザみたいな人とか呼び屋みたいな人々とか、
頭の狂った読者とか、なんだかよくわからん人がたくさんいたそうです。
ケンカなんかもごく普通にそこいらで行われていたといいます。
今はなき某週刊誌の編集部では記者が全員サングラスをかけていたとか、
もうめちゃくちゃじゃないですか。
そういや、昔その方がいた編集部にもすげえ人がいましたよ。
ケイレンしながら罫線引っ張る落ち武者みたいな髪のデザイナーとか。
そんな障害者気味の人を平気で雇って仕事させてたんですよね。
そういう無軌道さがなくなったのも、つまらん原因だろうな、
とその方は話しておりました。

やっぱ、むちゃくちゃやらないとダメなんだろうか。
もしかしたらオレらはむちゃくちゃやることを忘れちゃってるんだろうか。
80年代の中産階級天国な日本の裏っかわで醸成されたシニカルな感覚とか、
90年代の焼け野原感とか閉鎖感とかダウナー感とか、
そういうのってオレら世代の滋養であることはまちがいないんだけど、
もうひとつ、何か思惟とか着地点が必要なのかもしれません。

つーか、昔の出版人ってむちゃくちゃできてずるいよな!
と全部、時代とか世代のせいにしてみました。


...

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