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ボケ老人、37年ぶりの大射精(バイアグラ使用) - 2004年02月26日(木)

わが尊師、ブライアン・ウィルソン(ビーチボーイズ)の
「スマイル」ツアー・イン・ロンドンは大成功だったみたいだ。
「スマイル」は、21世紀にまで受けつがれている
名盤「ペットサウンズ」の後に制作されていたアルバム。
しかし、ライバルだったビートルズやフィルスペクターに対するプレッシャー、
それを発端としたドラックのオーバードース&精神病から、
ブライアンが制作を放棄したアルバムだった。
その未完成音源は後に海賊盤という形で多くのファンを楽しませ(惑わせ?)
てきたが、それが37年ぶりにライブという場で「完成させられた」のだ。

音楽評論家・萩原健太氏のサイト
http://www.ne.jp/asahi/45rpm/kenta/documents/smiletour.html
によると、当日はこんなセットリストだったらしい。

Prayer
Heroes And Villains
Do You Like Worms
Barnyard
The Old Master Painter/You Are (Were?) My Sunshine
Cabinessence
Wonderful
Child Is Father Of The Man
Surf's Up
I'm In Great Shape
I Wanna Be Around/Workshop
Vegetables
Holidays
Wind Chimes
Mrs O'Leary's Cow
Water/I Love To Say Da Da
Prayer (Reprise)
Good Vibrations

萩原氏の各曲解説を読んでいくと、曲の構成はかなり複雑だったようだ。
しかも今まで海賊盤できけなかった新しいメロディも
沢山ちりばめられているという。
まさしくファンが望む「完成品」だ。
でもオレはどうしても疑ってしまう。
売文屋なんてどうしようもない仕事をやっているせいだろうか、
素直に喜べない自分がいる。
「これは本当にブライアンの仕事なのだろうか?」
「だってブライアン、ボケ老人状態じゃん!」
「そんな彼が完成させられるわけがない!」
「嫁とデヴィッド・リーフの仕事なんじゃねえの?」
などと欺瞞がうずまくのである。

いや、本心を言っちゃうと、
「スマイル」という名のゲームに終止符が打たれたので、
ちょっと寂しくて悪態をつきたいだけなんだよね。
「モンド・ミュージック」(アスペクト)の中で、
『「スマイル」はディズニーランドだった』という文章があった。
米国の開拓史をテーマにした「スマイル」は、
そのままディズニーの世界に当てはまるし、
客が楽しむことによってディズニーランドが成立するように、
「スマイル」というレコードは海賊盤を買い集め、
自分なりの完成形を考え楽しむことで成立する…。
その文にいたく共感した覚えがありまして。
実際、オレも同じようなことをやって楽しんでたから。

しかしアレだよな。オレが書いてることって、
インディーズバンドがメジャーに行って、
「アイツらもダメになったよな」とか言ってるバカと同じだよな。
しょせん、その程度の人間ですよ。オイラは。
でも、ブライアンが「スマイル・ツアー」で来日したり、
公式にライブCDが出たりすれば、絶対に行くし、
エサもらった犬ッコロみたいにはしゃぐんだろうな。
この二律背反。この葛藤…。
わかります? このマニア心理!?

でもこれからは「自分なりの完成形を考え楽しむ」ってところを
「ライブやCDで楽しむ」って書き換えなきゃ。
尊師、お疲れさま!


...




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